9月8日、現地時間の夕方5時頃ゴールドコーストのグリーンマウントビーチで46歳のサーファーが突然3メートル級のホホジロザメと思われるサメに襲われ、命を落とした。近くのサーファーが助けようとしたが、脚に大けががあり、海から引き上げた時にはすでに意識がなかったという。
グリーンマウントはCT開幕戦が行われる世界的に有名なスナッパーロックスとキラの間に位置し、近辺は常にサーファーで混雑している。地元のサーファーによるとサメをまれに見かけることがあるが、人を襲うことはめったにない。
事件当時の波は小さく、被害にあった男性は他のサーファーから少し離れたところで波待ちをしていたようだ。事態に気づいて駆けつけた人の話しによると、事件直後は近くに魚の群れで海面がざわざわして、鳥も30羽ほど集まっていた。この時期はクジラが近くの海域を移動していることでサメの活動が通常より活発になっているという見方をする人もいる。
オーストラリアの東海岸でここ3か月間でシャークアタックによる4人目の死者となるが、ゴールドコーストのサーフポイントでシャークアタックが記録されたのは約62年ぶり、シャークネットが設置されているビーチでは初めての死亡事件だ。クイーンズランド州シャークコントロールプログラムの一環として、85の海岸でサメの侵入を妨害するネットが設置されているが完全に侵入を止められるものではない。
ニュースサイトCoastal Watchの報道によると、当時グリーンマウント周辺ではシャークネットが一時的に外されていた可能性があるが、ゴールドコーストのテイト市長はネットの設置に異常はないとしている。翌日はサメの捜索のため約18キロにわたる海岸が一時的に閉鎖され、安全が確認でき次第再会する予定だ。
(ケン・ロウズ)