世界トップレベルのサーファーの間では今やスタンダードになっているエアリアル「アーリーウープ」
進行方向とは逆側に180°以上回るこのテクニックは難易度が高く、見た目も派手でハイスコアが出やすい。
更にスコアとは無関係のフリーサーフィンの世界では「アーリーウープ」プラスαの540°、通称「ダブルウープ」を数年前にマウイ島のアルビー・レイヤーがメイク。
アルビーは過去にエアーリバースのダブルスピン、マックツイストなど世界初の技を次々とメイクしてきたフリーサーフィン界の偉人でもある。
エアリアルと言えば、ガブリエル・メディナ、フィリッペ・トレドなどのブラジリアンのことを忘れてはいけない。
数年前のBSRリゾートの映像ではヤゴ・ドラがマックツイスト。
最近ではコロナ禍のフリーサーフィンでイタロ・フェレイラが「ダブルウープ」をメイクした映像を自身のInstagramにポストしている。
アルビー・レイヤーのYouTubeチャンネルで公開された「Cloud Chase」
今回紹介する動画はアルビー・レイヤーのYouTubeチャンネルで公開された作品「Cloud Chase」
アルビーを始め、同じマウイ島のフリーサーファー、マット・メオラとジョン・ジョン&ネイザンのフローレンス兄弟がマウイ島の海でひたすらトリッキーなエアリアルをする。
エアリアル向けの風が吹く中、4名のサーファーがアーリーウープ、エアーリバース、バックフリップなどを繰り返す爽快な映像だ。
海に入る前の車内、ジョン・ジョンはアルビーから「ダブルウープ」のトライを促されるが、結局そのチャンスはなく、アルビー自身が540°の「ダブルウープ(6:16)」をメイクして動画は終了する。
ネイザンを除く3名はここ数年サーフィンで負った重症に悩まされていたが、この「Cloud Chase」では全てを解消しているのに加え、お互いをプッシュして現代サーフィンの進化を知らしめている。
革新的なエアリアルの成功を目指す世界中のサーファーにとってこれ以上の良い教材はないだろう。
(空海)