9月24日から25日にかけて、国際オリンピック委員会(IOC)と東京2020組織委員会等が出席する第10回IOC調整委員会がテレビ会議で開かれ、来年に延期された東京オリンピックの準備状況の確認が行われた。
会議後の記者会見には、IOCジョン・コーツ調整委員⻑、組織委の森喜朗会⻑、武藤敏郎事務総長らが出席し、会議で合意決定した約50の簡素化案について報告した。
主要な点としては、大会関係者15~20%削減、選手村入村式の中止、IOC総会開会式の中止、選手のパフォーマンスに影響しないレベルでの会場仕様の削減、練習会場オープン期間を1日短縮することなどが決定した。
一方で、聖火リレーについては、各都道府県や市町村からの期待が高いことからも、現行案通り121日間をかけて1万人以上のランナーが参加する計画を維持する見通しだ。
また、THE SURF NEWSからのサーフィンフェスティバル簡素化に関する質問について、まだ具体的な内容は検討中としながらも、中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサーが回答。
「サーフィンフェスティバルは単なるフェスではなく、競技と一体のものと考えており、だからこそチケットとセットで取り扱っている。(フェス実施を)維持したうえで、どうシンプル化できるかという点において、IF[国際サーフィン連盟]と議論をしている最中。」とフェス自体は実施の方向で調整が進んでいることを示唆した。今後、コロナ対策の関係も踏まえて方針を固めていくという。
ジョン・コーツ調整委員会委員⻑は、「ある世代のアスリートがオリンピックに出られなかった、ということは絶対に避けなければならない。それが我々の原動力になっている。」と来年の実施に向けて強調した。
(THE SURF NEWS編集部)