どんな世界にもパイオニアと呼ばれる人物はいるものだ。
それはウォータースポーツの世界でも然り。
近年、ハワイを中心に人気が急上昇しているフォイルサーフィンは波だけではなく、風やウネリだけを利用して推進力を得られ、その浮遊感が病みつきになる。
あのジョン・ジョン・フローレンスでものめり込むほどだ。
フォイルサーフィンではレイアード・ハミルトンや、『Maui 2 Molokai』で新記録を樹立したカイ・レニーがパイオニアと言われているが、カイでさえ公の場で成し遂げていないバレルをタヒチのマタヒ・ドロレットがメイクして自身のInstagramに公開している。
マタヒ・ドロレットは、2008年のCTタヒチ戦にワイルドカードで出場して2位になったあのマノアの弟。
チョープーが真価を発揮した時の主役でもある一方、最近はフォイルボードにも精を出している。
そして、ただでさえ難しいフォイルボードで、チョープーのバレルをメイクしてしまった。
風が強いマウイ島に住んでいるカイ・レニーはウィングサーフィンで空を飛んだが、バレルの宝庫、タヒチに住むマタヒ・ドロレットはバレルに入った。
彼らのような天才がフォイルボードの限界を極限まで追求したら自然にこうなってしまったのだろう。
今回のマタヒ・ドロレットの偉業にJOB、トッド・グラッサー、ブレット・シンプソン、ネイザン・フローレンス、ミシェル・ボウレズなどが賞賛のコメントを残している。
(空海)