今年11年目を迎えた「The 100 Wave Challenge」。参加サーファーがそれぞれ100本の波をキャッチして募金を集めるというチャリティイベントで、例年参加しているCJホブグッド、ショーン・トムソンという元世界チャンピオンに加え、今年はダミアン・ホブグッド、ジョシュ・カー、そしてジョン・ジョン・フローレンスがこのチャレンジに参加した。
主催者の「Boys to Men Mentoring」は、父親が不在である10代の少年たちを健康で明るい大人の男性へと成長できるよう手助けをするサンディエゴベースの非営利組織。現在サンディエゴの35のスクールパートナーや、カナダやアフリカ諸国のセンターで、毎週800人以上の少年たちにサービスを提供している。
チャレンジがより広く認知されるきっかけとなったのは、サーフィンメディアの第一人者であるクリス・マウロが製作した動画がジョンジョンとWSLの注目を集めたことから。世界中のより多くのサーファーたちにも認知され、参加を促すこととなった。
例年であれば9月の第3土曜日にサンディエゴ・ミッションビーチに数百人規模で集まり、1日で1人100本に挑戦するのだが、コロナ禍の今年は個別のセッション形式へ変更。
6月19日から11月22日までの2ヶ月間、各々の地元で個人またはチームでチャレンジを行っており、240名以上のサーファーが参加した。
このイベントを通して2100件以上の寄付が集まり、目標額の45万ドルを超え、47.8万ドル(約5000万円)達成。公式サイトでは引き続き寄付を募集。コロナが収束しまた直接会えるようになるまでと設置されたオンラインメンタリングの維持や、新学期からの学校やオープンコミュニティプログラムの再開のために活用される。寄付額はいくらからでもOKで、寄付先を個人の参加サーファー、参加チーム、イベント全体から選ぶことができる。
ちなみに、ジョンジョンは今回自宅のあるノースショアから参加。このチャレンジを通して2人のキッズにサーフボードを提供する予定とのこと。寄付をすることでこの活動をサポートできる。
「僕は子供から大人になる時、運よく先輩サーファーや大人たちなど善良なロールモデルに出会うことができた。道を踏み外さずにここまでこれたのは彼らのおかげ。すべての少年が同じチャンスに恵まれるようにしたいんだ。」
ジョン・ジョン・フローレンス
(THE SURF NEWS編集部)
The 100 Wave Challenge詳細:https://secure.qgiv.com/event/100wave2020/