ヨーロッパで高い人気を誇るフローライダー式サーフプール「citywave」。日本でもスポル品川大井町にて、同テクノロジー搭載プールが2018年にオープンしていますね。
そしてついにはサーフィンの聖地と呼ばれるハワイのオアフ島でも、同テクノロジーを搭載したプールの建設がスタートしたとワイ・カイ・コマーシャル・デベロップメント社が発表しました。
建設地となっているのは、オアフ島西部のエヴァビーチに位置するホアカレイリゾート。
同リゾート内のレクレーションエリアのメインアトラクションとなる「ザ・ラインナップ」が2022年のオープン予定で現在建設中となっていて、サーフプール自体の名称は「ワイ・カイ・ウェイブ」とのこと。
citywaveと言うことで通常のフローライダーと少し異なる点は水深にあり、深いことからフィンを付けてのライディングが可能とサーフィンに近いです。
波のサイズは2フィートから頭サイズまで調整可能となっていて、プールの幅は世界最大となる100フィート。
幅に関しては利用方法のアレンジが可能で、大会などでは100フィートまるまる使ったり、一般利用では30フィートずつの3レーンに分けたりも可能だそうです。
今回のプロジェクトは、現在はハワイをホームとする元CTランク2位のシェーン・ベッシェンと息子のノアのベッシェン親子とのコラボとしてクリエイトされたとのこと。
そこでシェーンとノアが声明を発表していて、順に以下となります。
ワイ・カイ・ウェイブは、定期的に大雨後に川からビーチへ水が流れることで発生するワイメアベイのリバーサーフィンに似てるんだ。
一点だけワイメアのリバーサーフィンとの違いがあり、それはワイ・カイ・ウェイブの規模が圧倒的に大きなところ。
巨大であるがゆえに、ハイスピードからのカーヴィング、スナップやエアーとあらゆるマニューバが可能になる完璧なセットアップになってる。
シェーン・ベッシェン
これまでに世界中でスモール版のcitywaveでサーフしたことがあって、各セッションで長時間波に乗れるところが気に入ってるんだ。
サーフィンの上達を実感できるだけに、100フィート版のプールで全力スピードでライディングすることが楽しみでたまらないよ。
ノア・ベッシェン
さて、今回のフローライダー形式のウェイブプールがハワイに建設されるというのは、個人的にはとても意外でした。
実はハワイでは、これまでにいくつかモダンウェイブプールの建設プランが浮上していました。
最初に浮上したのは2014年のことで、サーフ・シティ・フイ社がアメリカンウェイブマシン社のパーフェクトスウェル搭載プールの建設予定を発表。
しかし、同プランの進展に関するニュースが聞こえることはなく、2016年になるとサーフ・シティ・フイ社が今度はケリー・スレーターのサーフランチの建設プランを発表。
サーフランチのプランもその後立ち消えとなったので、モダンウェイブプールの建設認可絡みの問題がハワイ州ではあるのかもしれません。