2021年1月20日、ワシントンで大統領就任式が行われ、バイデン大統領が正式に就任。
4年間に渡ったトランプ政権が終わりを告げた。
この時の就任演説で驚くべき雄弁さと優美さ、心に響く詩を朗読した22歳の黒人の詩人アマンダ・ゴーマンにWSLが注目している。
彼女が読んだ詩の題名は「The Hill We Climb(私たちが登る丘)」
“もし、私たちが慈悲を力と結びつけ、力を正義と結びつけるなら、愛こそが私たちの遺産となり、未来の子供たちが持つ権利を変えるだろう。
…
光は常にそこにあるのだから。私たちに光を見る勇気があれば。私たちに光となる勇気さえあれば。”
WSLがアマンダに注目した理由
サンタモニカのWSLオフィスや、インクウェルと呼ばれる20世紀半ばまで唯一黒人が使うことのできたビーチの近くで育ったアマンダ。
アメリカ大統領就任式で朗読を行った最年少の詩人となった彼女だが、かつて詩という言葉を口にすることさえ困難な言語障害を抱えていた。
散文の中に自分の声を見つけた彼女は、思いの全てを書き始めた。
この世界にポジティブな変化をもたらす力になりたいと思うようになったのだ。
16歳の頃にはLAの青年詩人賞に選ばれ、ハーバード大学を優秀な成績で卒業。
学生時代に全米の詩人賞を受賞した彼女の詩は自身の人生さえも変えることになる。
ジル大統領夫人がアメリカ議会図書館で彼女の詩に心を揺さぶられ、バイデン大統領の就任式に招かれたのだ。
あの朗読で時の人になった彼女は2月7日に行われる大統領の就任式と並ぶような注目度のある舞台、スーパーボウルにも招かれることになった。
そして、将来は大統領選に出馬したいとも話している。
WSLが彼女に注目した理由は、サーファーの魂を持っているからだ。
2020年に発表した詩「Ode To The Ocean」は、私たちの海を救うため、力強く団結する熱烈な叫びである。
それにWSLが強く共感した。
“今日、私たちはあなたの本当の名前を詠います。
「一つの海」
私たちがどのように海を分けようとしても。
あなたは私たちをつなぐ巨像です。
地球の70%は海で作られています。
人間の70%は心と水で出来ています。
…
この青い惑星に住む私たちは、最大の特権と権力を持っています。
私たちが海の救世主であるならば、それは確かに私たちのものでもあるのです。”
彼女の言葉の力は次世代の心を奮い立たせ、導くことが出来る。
彼女は人々により良い世界を想像させるような勇気を与えている。
彼女の軽やかで陽気な声はポジティブな変化をもたらす力になっている。
次のセットはアマンダ、あなたの波だ。
参考記事:U.S. Inauguration Poet Amanda Gorman Has A Lot To Say About Saving Our Oceans
(空海)