コロナ禍でコンテストが思うように開催できない今、ウェブメディアによる評価が以前にも増して重要視されるようになってきた。
その代表格であり、昨年末に有料のプレミアム購読を発表した『Stab』が2020年のサーファーオブザイヤー3人を発表。
メンズ、ウィメンズ、ジュニア(18歳以下)
各カテゴリーの勝者は明確な差があり、素晴らしいサーフィンを映像に残していたと言える。
【メンズ】 ジョン・ジョン・フローレンス
メンズはデジタル形式のトリプルクラウン初代チャンピオンにも輝いたジョン・ジョン・フローレンスが2位のイタロ・フェレイラに大差をつけて獲得。
「自分も彼を支持するよ。彼のサーフィンに反論するのは難しい。明らかに彼は怪我からカムバックを果たしたし、怪我をする前よりも良いサーフィンをしていると思う。彼はとても凄い。自分自身を取り戻してきていて、自分自身を打ち負かすべき選手だと主張している。彼はサーフボードの上で不可能なことをやっていて、怪我さえなければ2019年にワールドチャンプになる可能性もあった」
クリス・コーテ(WSLのMC)
「ジョンには期待し過ぎているような気持ちがあるから、評価するのは難しいよ。でも、彼は怪我から復活したし、ターンやバレルで彼に敵うものはいない。エアーゲームでも最高の一人になるように取り戻しているね」
アルビー・レイヤー(フリーサーファー)
「彼の復活は素晴らしいものだった。しばらく彼のサーフィンを見られなくて寂しかったよ。ジョン・ジョンのようなクレイジーなレベルのサーフィンをする人がいるのはクールだよね。神秘的な才能を持っている。彼の酔狂な映像がなかったサーフィン界はちょっと退屈だったさ」
ハリー・ブライアント(フリーサーファー)
「2020年シーズンが中止になった時、ジョンは嬉しかったに違いない。2019年のパイプマスターズで彼はまだダメージを受けた商品のように見えたからね。中止で得た休暇は彼の膝を復活させるチャンスを与えた。復活した後の彼は誰も近づけないことを証明するような結果を残した。特にフロントサイド、大きな時は更にね。ジョンはGOAT(ケリー)と究極のライバルであるメディナを破り、パイプのタイトルを手に入れた。彼はデジタル・トリプル・クラウンでも優勝するだろう」
ロニー・ブレーキー(WSLのMC)
メンズランキング
1. John John Florence (149 points)
2. Italo Ferreira (91 points)
3. Griffin Colapinto (58 points)
4. Kai Lenny (39 points)
5. Mason Ho (38 points)
6. Jack Robinson (33 points)
7. Ian Crane (30 points)
8. Nate Fletcher (27 points)
9. Gabriel Medina (24 points)
10. Jacob Wilcox (21 points)
【ウィメンズ】 ステファニー・ギルモア
サーフィン界のクレオパトラ、ステファニー・ギルモア。
常に女王と引用される彼女がウィメンズの頂点に立った。
「2021年はダン・スコットのクリップ(上記のPOV視点の映像)を除いて、ステフの姿はあまり見られなかった。スタイルと波の上でのラインの描き方に関しては、あのスナッパーでのフォローカムの映像が全てだったよね。誰も女王には近づけないよ」
ロニー・ブレーキー(WSLのMC)
「彼女にとっては容易い勝負だったわね。彼女はツアーに参加しているけど、スタイルと気品があってスラスターに乗っている姿を美しく見せてくれる。それは、他の人にとって簡単じゃないのよ(笑)」
カリナ・ロズンコ(CAのロガー)
「自分は昔からステフのファンだよ。彼女なら一つや二つだけの波の動画だけでも、見ていてとても楽しいね。自分にとって彼女はまだ群を抜いている。メンズツアーのトップ20でさえ打ち負かすことができるだろうね」
ドゥーマ(ジャーナリスト&実業家)
「彼女は現代サーフィンの女王だ。彼女はクリーンなラインを描き、次世代のウィメンズサーフィンのモチベーションを高めているよ」
ジョシュ・カー(プロサーファー)
ウィメンズランキング
1. Steph Gilmore (111 points)
2. Carissa Moore (98 points)
3. Tyler Wright (72 points)
4. Sierra Kerr (71 points)
5. Caroline Marks (58 points)
6. Bronte Macaulay (48 points)
7. Erin Brooks (41 points)
8. Caity Simmers(36 points)
9. Betty Lou Sakura Johnson (34 points)
10. Justine Dupont (25 points)
【ジュニア】 ジャイ・グリンダマン
ジュニア部門はシェーン・ドリアンの息子、ジャクソン・ドリアンやジョエル・チューダーの息子、トッシュ・チューダーなどを抑えてオーストラリア・レノックスヘッド出身の16歳、ジャイ・グリンダマンが獲得。
彼を知らない方はステファニー・ギルモアの「Electric Acid Surfboard test」から3つのサーフボードを選んでテストしたStab制作の「Electric Acid Microdose」を見て欲しい。
サイモン・ジョーンズのチャンネル入りのツインフィン、ショーン・ステューシーのエポキシのツインフィン、チャネルアイランズのブラックビューティー。
どれを乗せても16歳とは思えない完成したスタイルに驚かされる。
Stabのスタッフ曰く、トム・カレンに’不気味’なほどそっくりだとも…。
「彼のサーフィンはコントロールが効かない。あんなサーフィンは他に見たことがないよ。特にあなた達(Stab)と一緒にやったビデオは正気の沙汰じゃない。彼はサーフィンをとても楽しく見せてくれる。シンプルで完璧に波に乗っているんだ。そして、最高なのは彼が悪い奴じゃないってこと」
ハリー・ブライアント(フリーサーファー)
「彼が爆発する前の2年ほど前にインスタで見たんだけど “やべぇ”って思ったよ。エアをするためにわざわざピークじゃない場所にパドルアウトしている子供を見たのは、とても新鮮だった。自分はあんなターンがほとんどできないよ。基本的なサーフィンができる彼を本当に評価している。特に彼の年齢でそれができるのは素晴らしいことだよ」
カム・リチャーズ(プロサーファー)
「Electric Acid Microdoseでの彼のサーフィンは本当に楽しかった。特に最後のボード、ブラックビューティーは凄い良かったね。ただ’回転’するだけのキッズではなく、違うスタイルのキッズを見るのは最高だね」
ミック・ファング(3xワールドチャンプ)
「去年はメンズカテゴリーに入れたけど、彼はまだジュニアだから今年はここに入れるよ。Microdoseでのジェイのパフォーマンスは正気の沙汰ではなかった。彼がショーン・ステューシーのツインフィンに乗っているのを見て、僕もツインフィンに乗りたくなったよ」
ステース・ガルブレイス(サーフコーチ)
ジュニアランキング
1. Jai Glindeman (13 points)
2. Jackson Dorian (11 points)
3. Erin Brooks (5 points)
4. Luke Swanson (3 points)
//5. Tosh Tudor (2 points)
//5. Sierra Kerr (2 points)
//5. Jett Schilling (2 points)
//5. Eli Hanneman (2 points)
//5. Caity Simmers (2 points)
(空海)