CTオーストラリアレッグ4戦の日程&会場が決定『THE TOUR IS BACK』

現地時間2月16日、WSLは調整中だったチャンピオンシップ・ツアー、通称CTのオーストラリアレッグの日程と開催地を『THE TOUR IS BACK』という力強いメッセージと共に公表。

コロナ禍によって例年とは違う条件を求められた結果、ゴールドコーストとベルズがなくなり、当初からのマーガレットリバー、先に決まっていたニューキャッスルに加え、ナラビーン、パース沖のロットネスト島と計4戦が4月1日〜5月26日の期間に行われることになった。

2021 CTオーストラリアレッグスケジュール
CT第2戦 4月1日〜11日 ニューキャッスル
『Rip Curl Newcastle Pro pres. by Corona』

CT第3戦 4月16日〜26日 ナラビーン
『Rip Curl Narrabeen Classic pres. by Corona』

CT第4戦 5月2日〜12日 マーガレットリバー
『Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Corona』

CT第5戦 5月16日〜26日 ロットネスト
『Rip Curl Rottnest Search pres. by Corona』

イベント開催は二つの州に絞られる

(ノースナラビーンの関係者にはダミアン・ハードマン、トム・キャロル、ローラ・エネバーも) PHOTO:© WSL / Bennett

今回のスケジュール改編の焦点はコロナ禍によって州を跨ぐことが難しくなったことを考慮して開催地を二つの州に絞ったこと。
各州政府との国際イベント合意も重要な鍵となった。
また、NSW州のニューキャッスルからナラビーン、西オーストラリア州のマーガレットリバーからロットネスト島と移動距離も比較的短く、感染リスクも抑えられるだろう。

ハワイでのCT開幕戦を終えたオーストラリアの選手の多くはすでに帰国して14日間のホテルでの隔離を済ませている。

海外の選手は全て一旦LAに集まり、そこからチャーター便によってシドニー空港に到着した後、スタッフも含めて全て14日間のホテルでの隔離を求められる。
その後、ニューキャッスルでの開幕戦前に公衆衛生当局から健康チェックを受けることになる。

新たに加わった3つの会場

(ミアウェザービーチ)
PHOTO:© WSL / Bennett

オーストラリアレッグの初戦、2021年CTでは第2戦となる『Rip Curl Newcastle Pro』はNSW州のニューキャッスル「ミアウェザービーチ」が会場。
ニューキャッスルでは「ミアウェザービーチ」より少し北上した「ニューキャッスルビーチ」で1985年から1990年にかけてCTが開催され、トム・カレン、オッキー、トム・キャロル、ダミアン・ハードマン、マイク・パーソンズが優勝するなど華やかな歴史がある。
1991年にツアーの再編成と共にイベントが消滅した後も『サーフフェスト』という名でQSのハイグレードなどが行われ、30年以上のプロサーフィンの歴史があり、ローカルコミュニティもサーフィンコンテストに寛大である。

次の会場であるナラビーン、正式にはノースナラビーンは2xワールドチャンピオンのダミアン・ハードマンを始め、サイモン・アンダーソン、ネイサン・ヘッジ、ローラ・エネバーなどを輩出。日本で言えば志田下のような道場的な場所で、夕方のローカルセッションは驚くほどハイレベルだ。

過去にCTの会場にも使用されていたナラビーンでWSLイベントが開催されるのは、2010年のワールドジュニア以来。
ナラビーンの他にも俗に言うノーザンビーチはマンリー、フレッシュウォーター、ディーワイ 、カールカールなど素晴らしいビーチブレイクが点在しており、コロナ禍で経済的に打撃を受けた飲食店、宿泊施設などにとって世界に紹介する絶好の機会になるだろう。

(ロットネスト島)
PHOTO:© WSL /Tourism WA

今回のCT改編の目玉でもあるロットネスト島はパース沖に浮かぶ人口300人ほどの小さな島。
会場はストリックランド・ベイという主にレフトの波で、西オーストラリア州ではベストウェーブの一つと言われている。

また、注目すべきは『Boost Mobile』がスポンサーになるマーガレットリバー以外は全て『Rip Curl』がサポートする点。
ベルズ戦のキャンセルによって空いた穴を埋めたのに加え、10年前にサンフランシスコで開催されたのを最後にストップしていた『Rip Curl Search』を復活させた。

長年のパートナーであるビール会社の『Corona』も継続してスポンサーとなり、バックステージを紹介する「The Corona Lay Days」などの放送でイベントを盛り上げてくれるとのことだ。

パット・オコーネルの後任はジェシー・マイリー・ダイヤ

(ジェシー・マイリー・ダイヤ)
PHOTO:© WSL

WSLは今回のスケジュール発表と共に2019年にコミッショナーに任命されたパット・オコーネルの後任にジェシー・マイリー・ダイヤが入ったことを発表。
ジェシーは2021年3月1日からCTの他、全てのWSLイベントの監督を務めることになる。

参考記事:World Surf League Confirms Championship Tour Events For Australian Leg

(空海)

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