世界各地で建設計画が増加の一途を辿っているウェイブプール。
内陸エリアとなる米国アリゾナ州メサでは、ウェイブプールを含むレジャー施設「Cannon Beach(キャノンビーチ)」の建設プロジェクトが発表され注目されています。
注目されている理由は、「Revel Surf(レヴェルサーフ)」というサーフエリア内に、本格的なサーフィンが楽しめるウェイブプールとcitywaveのようなフローライダー系プールが併設されるためです。
新たな造波装置「スウェルMFG」
同一施設内にフローライダーとウェイブプールが建設されるのは、おそらく世界初だと思うのでそれだけでも話題性が高いのですが、さらに興味深い点としてウェイブプールの造波装置メーカーが新規参入者という点。
ウェイブプールの造波装置を手掛けるのは「SWELLMFG(スウェルMFG)」。現在は詳細な情報は明かされていないのですが、アリゾナ州を拠点としミネソタ州で開発されているということで純アメリカ産ブランドとなります。
このような造波装置メーカーにとってプロサーファーの存在は必須となり、スウェルMFGのクリエイティブ/ブランドマネージャーを務めるのはシェーン・ベッシェン。
シェーンは息子のノアと共に、オアフ島に建設中のcitywaveにも携わっているので、造波装置のテストライダーにはノアも名前を連ねることは間違いないでしょう。
フローライダーはドイツ発のUNIT Surf Pool
フローライダー系ウェイブプールについては、2018年3月にフローライダー界のマーケットに参入した「UNIT Surf Pool(ユニットサーフプール)」を採用。
フローライダーはリバーサーフィンに似ていて、ドイツではリバーサーフィン人気が高いことから特にヨーロッパで高い人気を誇ります。
ユニットサーフプールもまた、これまでに建設してきたのはドイツやイタリアとのことです。
キャノンビーチプロジェクトの全容
さて、キャノンビーチの施設情報としては、全体で37エイカーの面積を誇り、サーフエリアは3.3エイカー、スウェルMFGのウェイブプールは2エイカーとのこと。
ロケーションはアリゾナ州フェニックスのイーストヴァレーであり、スカイハーバー国際空港から車で35分だそうです。
2つのウェイブプール以外にも、ホテルや複数のレストラン、商業施設などが建設される予定とのこと。
気になるオープン予定は2022年となっていて、一般的なウェイブプールの建設予定発表と異なり、すでに着工していると言います。
通常のウェイブプール建設では認可に時間がかかり遅れることが多いので、すでに着工しているキャノンビーチは予定通りにオープンに至る可能性が比較的高いと思います。
スウェルMFGという新たな造波装置搭載ということで、どのような人工波を発生可能なのか楽しみにしたいところです。
Revel Surf公式サイト:http://revelsurf.com/