PHOTO: © WSL/Miers

ジョン・ジョン・フローレンスに5つの質問

開幕戦の「パイプマスターズ」で優勝。
現在、オーストラリアで開催中の「リップカール ニューキャッスルカップ」でも順調にR1をクリア。
パイプラインのような波でも、オーストラリアの平均的なビーチブレイクでも安定した強さを誇るジョン・ジョン・フローレンス。

WSLはシドニーでの14日間の自己隔離の後、コンテストに入る前のジョン・ジョンに隔離生活の苦労、小波でのサーフィン、ワールドタイトルを決めるローワートラッセルズでの「WSL Finals」の新しいフォーマットについて5つの質問を投げかけた。

2週間、隔離されていたことで一番良かったことは?

2週間隔離されていたことで一番良かったことは、自分の人生の精神的な側面に取り組む時間が沢山あったことかな。
自分はそれをとても楽しんでいるし、競技の醍醐味は精神面にあると思っているんだ。
隔離されたことで、そのための時間が出来たよ。

隔離されて一番辛かったことは?

一番は運動が十分に出来なかったことかな。
体力を維持するのが難しかった。
特に10日ほど経つと、かなり飽きてきたので、ワークアウトのやり方を変えたりしてたよ。
2~3時間のサーフィンに匹敵するものはないから、そのレベルや有酸素運動を維持するのは本当に大変なんだ。
隔離所から出て、かなりの疲労感を感じたね。
開放された時は、ちょっと多めにトレーニングしようと思ったよ。

隔離後、最初の波はどうだった?

最初のセッションは思い通りに乗れないなと思っていたけど、確かにそうだったね。
今までにない感覚だった。タイミングが合わなかったし、いつものサーフィンとは違っていたよ。

(大きなパイプでも小さなニューキャッスルでも危険な存在)
PHOTO: © WSL/Dunbar

冬のノースショアの後、小さなビーチブレイクでのサーフィンはどう?

小波は好きだよ。
自分にとっては挑戦であり、普段のホームではやらないし、出来ないことでもある。
小波用のボードを使って、より速いスピードでサーフィンするのは楽しいね。
冬の間、ホームでサーフィンをしていると、パワーがあるからどんなボードでも大丈夫なような気がするんだ。
ここでは小波でサーフィンすることがとても楽しいし、色々な素材、大きさやシェイプを試すことも面白いよ。
いくつかのボードはとても良く機能しているしね。
自分は体が大きい方だし、体重もあるから、小さな波に乗るのはとても難しいけど、適切なボードを使用すれば良い波でサーフィンをするのと同じくらい楽しくなるんだ。

「WSL Finals」の新しいフォーマットについてはどう思う?

新しいフォーマットは良いと思うよ。
自分のワールドタイトルは、二つ共他の人の勝敗に左右されてしまい、実際に自分が海で戦って獲得したものではない。
海の中でワールドタイトルが決まる方が良いよね。
「WSL Finals」は一日だけのイベントなので、波が良い日を選べるだろうし、最高のイベントになると思う。

「WSL Finals」とは今シーズンから導入されたフォーマット。
レギュラーシーズンの締め括りとして、男女ともにCTランキング上位5名が世界タイトルをかけて9月にローワー・トラッセルズで戦うプレーオフのようなシステム。

参考記事:Five Questions With Two-Time World Champion John John Florence

(空海)

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