16日、『マーガレット・リバー・プロ』の開催地付近である西オーストラリア州のグレースタウン付近で、シャークアタックが2件発生。これを受けWSLは、17日のコンペティションをオフにすると発表した。
日本時間16日午前9時前、『マーガレット・リバー・プロ』の会場から約15km離れたグレースタウンでシャークアタックが発生。
マーガレット・リバー・プロのクルーメンバーであったアレハンドロ・トラバリニ氏(37)がサメに襲われ、足に重傷を負った。サーフィン仲間がリーシュコードなどで止血をし、トラバリニ氏は救助ヘリコプターで病院に搬送されい、緊急手術の結果回復に向かっているという。
これを受け、WSLは『マーガレット・リバー・プロ』ウィメンズのRound2 Heat3が終了した時点で一時中断。1時間後、ジェットスキーやドローンなどで監視体制を強化し、メインブレイクで再開した。
その後、グレースタウンにほど近いレフトハンダーズ海岸付近で、再びシャークアタックが発生。
デンマーク出身のラスティン・ロングラス氏(41)が、サメに足を噛まれ、サーフボードにも大きな噛み跡が残っていた。午前中の事故後、周辺海岸一帯には遊泳禁止指令が出されていた。
『マーガレット・リバー・プロ』の会場付近で、1日に2件もシャークアタックが発生したことから、WSLは17日のコンペティションをオフにすると発表。関係各所と連絡を取り合い、最新情報の収集に努めるという。
WSLは「サーファーの安全が第一」との声明を発表しているが、選手の中にはコンペを継続することへの心配・疑問の声も上がってきている。イタロ・フェレイラは、自身のInstagramでWSLへの懸念の声を上げた。
24時間も経たないうちに、オーストラリアでシャークアタックが2件も発生した。イベント会場から数キロメートルしか離れていないところで。凄い危険だと思わない?この状況でも彼らは次に進ませようとしてるんだ。同じような事故が起こりうる可能性は90%の場所で。選手達の安全は優先されないのか?いくつものアラートが出されている。人生にはもっと大切なものがある。僕達の誰にもこのようなことが起こらないことを祈ってるよ。こんな場所でトレーニングもコンペもする気になれない。
(THE SURF NEWS編集部)
Cover Photo: WSL/ KELLY CESTARI
情報元:
ABC News|Shark attacks second surfer near Gracetown in WA’s South West after man airlifted to Perth
WSL| World Surf League Addresses Shark Incidents in Margaret River