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【訃報】VANSの共同創設者・ポール・ヴァン・ドーレン

トリプルクラウンを始め、多くのサーフィンイベントやサーファーをサポートするVANS。
サーフィンだけではなく、スケートボード、スノーボードと所謂’横乗り’勢に圧倒的な支持を得ているアクションスポーツの代名詞ブランドだ。

日本でもサーファーの足元を見ると半分以上はこのスニーカーが占めているのでは?と思うほどの定番ブランドだろう。

そのVANSの共同創設者・ポール・ヴァン・ドーレンが90歳でこの世を去った…。

VANSの歴史

ボストン出身のポール・ヴァン・ドーレンは1966年に兄のスティーブを始めとする数人のパートーナーと共にカリフォルニア州アナハイムにVan Doren Rubber Companyを設立。

当時、2.5ドル程度で販売されていたスニーカーはその場でオーダーメイド。ヴァン・ドーレンが開発したゴムのおかげで、非常にタフなスニーカーだった。

VANSが世界的に知名度を得た背景にはいくつかの重要な文化的背景があった。

一つ目はドキュメンタリー映画『Dog Town and Z Boys』で紹介されたクルーがVANSを着用していたこと。
初期のスケートカルチャーには欠かせない存在となった。

二つ目はアメリカの高校生の青春を描いた映画「Fast Times at Ridgmont High」(邦題・初体験/リッジモント・ハイ)で主人公のジェフ・スピコーリが弟のジムデザインのVANSシューズを履いていたこと。

また、ヴァン・ドーレンは強力なビジネスシステムを開発。
顧客が求めるものを提供する鋭い目を持っていたことが会社の繁栄に貢献したと言われている。
その一つとしてスケーターやサーファーがまだ社会から排除されていた時代に彼らを顧客として受け入ていたことが挙げられる。

「共同創業者であるポール・ヴァン・ドーレンのご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。ポールは単なる起業家ではなく、革新者でした。Van Doren Rubber Companyは靴業界での実験と努力の生涯の集大成でした。ポールは製品のデザイン、流通、マーケティングにおいて大胆な実験を行い、また、数字や効率に対する才能を発揮して、家業である靴屋を世界的に認められるブランドに育て上げました。私たちはヴァンドレン家と数え切れないほどのVANSファミリーに愛と力を送ります」

(黒本人志)

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