バルト海と北海に面しているエリアはあるものの、波の期待はできないことからサーフシーンにおいては内陸国と同等と言えるヨーロッパのドイツ。
なのですが、首都のミュンヘンにはサーフィンコミュニティが存在し、その理由としてはアイスバッハ川でのリバーサーフィンが高い人気を誇るためです。
具体的にドイツでコンスタントにサーフする人の数は概算で250万人ほど存在し、波を求めて海外へとサーフトリップしているそうです。
そんなドイツのミュンヘンにてモダンウェイブプールの建設プランの話が公となり、しかもすでに行政から建設認可が下りていると言います。
通常は認可が下りる前に建設プランのプレスリリースが発表されるので、一般オープンとなるまでの流れは従来よりもスピーディーに進むことでしょう。
建設されるウェイブプールの名前は「SURFTOWN® MUC(サーフタウンミューク)」で、ホワイトウォーター社の造波装置「エンドレスサーフ」を使用するとのこと。
建設予定地は、ミュンヘン国際空港近くとなるハルベルクモースのリリエンタージトラーセ12で、以下の場所となります。
すでに認可が下りているということで、着工は今秋の予定で、施設としてのオープン予定は2023年の見通しとなっています。
エンドレスサーフの特徴としては、10秒おきに最大180メートル乗れる人工波の発生が可能という点。
そのエンドレスサーフ搭載のサーフタウンミュークは2万平方メートルの人工サーフィン施設であり、施設全体のシステムはカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量と吸収量が同等)とのこと。
また、全ての電力は再生可能エネルギー源から賄い、その内の80%は施設自体の太陽光発電システムだそうです。
サーファーであれば次世代にも海を残していきたいとサステナブルな考え方の人も多いと思うので、自分たちが遊ぶ施設もサステナブルであることは嬉しい事ではないでしょうか。
さて、昨年2020年に突如としてウェイブプールシーンに飛び出してきたエンドレスサーフですが、今回で早くも6つ目のウェイブプールの建設予定となります。
まだオープンに至ったエンドレスサーフ搭載ウェイブプールは存在してないので、早くフルスケールでの実稼働をチェックして見たい造波装置の一つではないでしょうか。
公式サイト「Endless Surf」:https://endlesssurf.com/