世界一のエンターテイメントシティとして、コロナ禍以前は年間で4,000万人以上の観光客が押し寄せていたアメリカのラスベガス。
そのラスベガスに新たなアトラクションの一つとなるウェイブプール建設プロジェクト「LVSL(Las Vegas Surf Lake)」が明らかになりました。
興味深いのが使用する造波装置で、すでに前述の名称から分かる方もいると思いますが、オーストラリア初の造波装置メーカーであるサーフ・レイクスです。
アメリカにもAWM(アメリカンウェイブマシン)社のパーフェクトスウェルと呼ばれる造波装置があるので意外なように思えます。
プロジェクトを主導するのはサーフレイクス社のライセンシーであるトリー・ワードで、今回のプロジェクト公表に伴い以下の声明を発表しています。
みなさんにはこれ以上ないスペシャルな場所を存分に楽しんでもらえたらと願っています。
誰にとっても安全安心な環境が整ったLVSLでは、平和かつ幸せであり、楽しいだけの時間を過ごすことになるでしょう。
同プロジェクトの今後のタイムスケジュールは以下とのことです。
2021年秋:建設許可承認
2022年秋:着工
2023年冬:建設完了
2024年春:LVSLオープン
サーフ・レイクスの現状
ここで一旦、現在のサーフ・レイクスの状況が気になる方もいると思うので、これまでの流れをまとめておきます。
サーフ・レイクスも基本的に全ての造波装置メーカーと同じく、ライセンス契約で世界中のウェイブプールで造波装置を使ってもらうビジネスモデル。
研究開発の中心となるデモ施設は、オーストラリアのQLD(クイーンズランド)州イェプーン付近にあります。
商業施設の展開としては、当初は2020年後半のオープン予定でゴールドコーストに建設との話がありましたが、現時点においては進捗状況についての発表はありません。
その後、現在のデモ施設を商業施設に転換と発表があり、来年2022年のオープン予定となっています。
ということで、LVSLはゴールドコーストの建設プロジェクト次第となるのですが、サーフ・レイクスとしては2つ目もしくは3つ目の商業ウェイブプールとなりそうです。
ラスベガスの環境とは
ラスベガスと言うとどうしてもカジノのイメージが強く、シルクドソレイユのエンターテイメントショーなどはあるものの、スポーツとはあまり結びつかない印象があります。
ですが、実際には続々とスポーツスタジアムやスポーツ団体本社などが建設されていて、将来的には世界のスポーツシティになる可能性もあるとか。
実際に近年建設されたのは以下の通り。
・NFLアレジアントスタジアム (アメリカンフットボール)
・ラスベガスレイダース本社 (NFLのチーム)
・NHLのTモバイルアリーナ(ホッケー)
・シティナショナルアリーナ(ホッケー)
・ラスベガスボールパーク (野球)
・UFC本社(総合格闘技)
カジノのイメージが強いラスベガスではあるものの、スポーツというエンターテイメントを強め、ウェイブプールがその一翼を担うことになるといった方向性なのかもしれません。
まとめ
ウェイブプールでサーフし、スタジアムでスポーツ観戦をし、その合間にはカジノができるという全てのエンタメが揃うとも言える今回の建設プロジェクト。
まだまだ情報が少なく、サーフ・レイクスはフルバージョンとスケールダウンバージョンの2種類の造波装置があり、どちらを採用するのかについてさえ触れられていません。
なのですが、楽しみな施設になりそうであることは間違いなさそうなので、今後のさらなる情報開示を楽しみにしたいところです。
「LVSL」公式サイト:https://www.lvsl.blue/
「Surf Lakes」公式サイト:https://www.surf-lakes.com.au/