東京五輪開催まで1ヶ月を切り、アメリカ代表が牧之原市で事前合宿を行うことが発表されるなど、いよいよ五輪初のサーフィン競技、それも日本開催が現実味を帯びてきた。
そんななか、2019年のCTランキング枠で代表の座を手に入れた南アフリカのジョーディ・スミスがあるプロジェクトを遂行。
多くの代表選手が羨むようなこのプロジェクトの全貌がWSLの公式YouToubeで公開された。
Project 7
今回のプロジェクトは「Project 7」と名付けられた。
それは『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』の来日の際にWSLのスポンサーでもあるJEEPとの会話で呟いた「会場の近くにシェイプルームが欲しい」という冗談半分の一言から始まった。
父親がシェイパーという環境で育ったジョーディにとって、サーフボードへのこだわりはツアーで一番と言われている。
JEEPがジョーディと、「SMTH Shapes」のシェイパーであり父のグラハム・スミスのために用意したのはシェイプルームの他、マッサージルームや宿泊も可能な秘密基地のような施設。
自らの父もシェイパーである田嶋鉄兵が案内したその場所は、千葉の東京五輪の会場「志田下」から5分という理想的なロケーションだ。
一通り施設を見た後、田嶋鉄兵は「志田下」に行く前にヘビーローカルの鵜沢清永氏の元に寄り、日本流の礼儀を教えた。
世界のベストスポットを回るスミス親子にとって千葉の波用にサーフボードを調整するのは難しい一方、メダルを獲得するためには適切なサーフボードが最も重要だと言う。
「志田下」でサーフィンをしてすぐにシェイプルームで作業を出来る環境はスミス親子にとって願ってもないこと。
これだけで他の選手よりも優位に立ったと言えるだろう。
東京五輪の金メダル争奪戦はすでに始まっている。
(空海)