(レオナルド・フィオラヴァンティ) PHOTO: © WSL/Dunbar

【東京五輪情報】ジョーディ・スミスが辞退、レオナルド・フィオラヴァンティが出場

東京五輪開催まで3週間。
参加選手について様々な動きが出ている。

最新のニュースでは2019年のCTランキング枠で代表の座を手に入れた南アフリカのジョーディ・スミスが怪我を理由に辞退を発表。
補欠としてイタリアのレオナルド・フィオラヴァンティがそのスポットを手に入れた。

ジョーディは五輪会場すぐ近くに専用のシェイピングファクトリーを持つなどメダル獲得に向けて準備万端だったが、出場資格の条件であった『2021 ISAワールドサーフィンゲームス』に出場せず、CT第6戦『ジープ サーフランチプロ』』にも怪我を理由に欠場していた経緯があった。

「五輪を辞退する決断は辛かったよ。ずっと前から楽しみにしていたし、準備も順調に進んでいたんだ。しかし、この決断は私がプロサーフィン界で長いキャリアを持ち、WSLチャンピオンシップツアーで優勝するという究極の目標を達成するための唯一の方法なんだ」
ジョーディ・スミス

選手によって1イベントで決める五輪のメダルと長い歴史があるCTのワールドタイトルの重みの間で温度差があるのは事実。
現在CTランキング7位のジョーディは五輪で無理をして怪我を長引かせるよりも、治療に専念してトップ5に入り、WSLファイナルでワールドタイトルを狙う方を選んだのだ。

なお、ジョーディの補欠はすでに発表されているた東京五輪サーフィン競技の補欠選手の選出方法とリストの通り、2019年CTランキング31位のレオナルド・フィオラヴァンティが選ばれることが決定。

イタリア国内オリンピック委員会(CONI)が資格枠を受け入れ、プロセスを最終的に決定。
レオナルドは『2021 ISAワールドサーフィンゲームス』にもイタリア代表として出場、19位になっている。

ジョーディの辞退によって、南アフリカを代表するサーファーは女子のビアンカ・ベイタンタグのみとなる。
ビアンカは2019年の『ISAワールドサーフィンゲームス』、アフリカ大陸の枠での出場になる。

ジョーディは自身のInstagramで下記の投稿をしている。

私は物心付いた時から、オリンピックを見るのが大好きでした。だから、サーフィンが競技に選ばれ、自分が予選を通過した時は夢のようでした。だからこそ、今日、東京オリンピックを辞退することになったのは重い気持ちです。

数週間、眠れない夜が続いた後、残念ながら私の膝は金メダルを獲得するために必要な最高レベルに間に合わないという現実を直視する必要がありました。
私は今後何年にも渡って最高のレベルでサーフィンをするつもりです。 残念ながら手術を大会後まで待つことは、100%の回復の可能性を更に損ないダメージを与えることになります。

私や私の家族、そしてスポンサーの皆様にとって、オリンピック出場への道のりは長いものでした。 皆様の愛情とサポートに感謝しています。 南アフリカのために金メダルを獲りに行くことをとても楽しみにしていましたが、残念ながら今年はそれができませんでした。

オリンピックでメダルを獲得すれば、次世代の南アフリカの若いサーファーやアスリートたちに刺激を与えることができ、それが私にとって最も楽しみなことでした。私よりもずっと大きな存在だと感じました。

この原稿を書いている今も、この決断を受け入れようとしています。自分のことだけでなく、素晴らしいサポートチームのみんなのことも考えて、とてもショックを受けています。

人生は時に不公平だと感じることもありますが、私は今あるものを持ち、私のような人生を送ることができてとても幸運です。 私には素晴らしい妻と可愛い息子がいるので、私は前向きに回復に専念することができます。

サーフィン・サウス・アフリカのスタッフの皆さん、チームのために尽力してくれてありがとうございました。 また、フェルナンドとISAのチームには、サーフィンをオリンピックに出場させるために尽力してくれたことに感謝しています。 私はソファから見守り、応援します。すぐそこには2024年のパリがある。 全ての競技者の皆さん、頑張ってください。 世界に向けて、サーフィンの魅力を発信してください

ジョーディ・スミス

(空海)

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