7月6日、日本オリンピック委員会(JOC)は、今月23日に開幕する東京オリンピックの日本代表選手団の結団式・壮行会を開催した。
新型コロナウイルス感染防止のため、結団式の会場には主将の山縣亮太(陸上)、副主将の石川佳純(卓球)、旗手の須崎優衣(レスリング)等のみが登壇し、その他約800名の選手団はオンラインで参加。サーフィン競技からは、宗像監督、大原洋人、都筑有夢路、前田マヒナ、大野修聖が出席した。
会場で登壇した山下泰裕JOC会長は「オリンピックでは初めてとなる1年延期。国民の皆さんにとっては、日常に普通にあった生活が一変しました。アスリートにとってのトレーニング環境も大きく変化しました。私達スポーツに携わる者は、スポーツがある日常に感謝しつつ、目標があること、未来があることの大切さ、自分達とスポーツの関わりや重要性を改めて感じた1年でした。新たな環境に順応し、自己の工夫により競技力を高め、日本代表選手に選ばれた皆さんに心より経緯を表します」と選手を激励した。
結団式に続いて行われた壮行会の様子は、オンラインで一般公開され、応援団長の松岡修造が「スポーツって何のためにやってるんだろうって考えるきっかけになったと思います。今問われているのはオリンピックの価値とか、スポーツの力って何なんだろうって。ただ選手は今ここでできることに全てをかける。そのなかからやっぱりスポーツで本気を出したものから何か伝わってくるものがある。スポーツにはそういう力があると選手は思ってこの東京オリンピックの開幕を信じて待っている」などと選手達の気持ちを代弁した。
その後、日本選手団やフィールドキャストなど多くの人がみまもるなか、応援アーティストのゆずが登場し『栄光の架け橋』を披露。ゆずの2人が立つスタジアムを、選手団に向けて送られた手書きの応援メッセージが覆い尽くした。
観客が入れるのかどうか未だに結論は出ないが、オンライン上ではこの壮行会に対して「感動的」「やるからには頑張ってほしい」といった応援のコメントが多数寄せられた。
開催に様々な意見のあるなか、日々トレーニングを積み、日本代表の座を勝ち取った選手達。大会が開催されるからには、持てる力をすべて発揮して、世界に向けてサーフィンを素晴らしさを披露してほしいと思う。
サーフィン競技は7月25日、千葉県一宮町「釣ヶ崎海岸(志田下)」で開幕する。
(THE SURF NEWS編集部)