東京五輪、サーフィン競技開催までいよいよあと一週間。
事前合宿のため7月16日より来日しているUSAサーフィンチームは、既に静波サーフスタジアムでのトレーニング風景などをSNS等で限定公開していたが、本日7月18日、ついに報道陣向けの公開練習を実施。
ホストタウンであり滞在先の静岡県・牧之原市にて、午前中は静波海岸、午後には静波サーフスタジアムを使用し、報道陣の前でウォーミングアップを披露した。
来日選手は、東京五輪アメリカ代表のジョン・ジョン・フローレンス、コロヘ・アンディーノ、カリッサ・ムーア、キャロライン・マークスの4名。補欠枠であるケリー・スレーター、レイキー・ピーターソンの姿はないが、選手団には、USAサーフィンのヘッドコーチを務める元CT選手のブレッド・シンプソンの姿も。
静波海水浴場のオープン前、約1時間半ほどのトレーニングを行い、事態を知らずに居合わせたサーファーらを驚かせていた。
また午後には、大きな話題を集めている牧之原市の次世代型ウェーブプール「静波サーフスタジアム」へ移動。
記念式典を執り行った後、ジョンジョンを除く3名が公開練習をスタート。先日行われた波乗りジャパンの公開練習に続き、各関係者の前でハイレベルなサーフィンを披露した。
なお、今回の公開練習実施にあたっては、東京都に緊急事態宣言が出されていること、また4府県でまん延防止等重点措置が延長されていることなどを踏まえ「練習はすべて一般非公開」と決定。
特に午前中の静波海岸では、地元サーファーらの協力のもと、選手と一般の方とが接触しないような措置が取られるなど注意が配られたが、周辺サーファーらもマナー良く、遠くから各選手を見守り、選手もまたその配慮に応えていたような形だ。
実施を取り仕切っていた、市の情報交流課・大石氏は、最も苦労したことは「感染防止対策に万全を期すこと」だったという。また、本来の形での応援やおもてなしのスタンスが取れないもどかしさが残るが、食事や滞在中の過ごし方などは選手らの要望も取り入れ、意見をすり合わせながら対応をしてきたとのこと。
実際に選手達からも、練習環境や食事などにも満足の声が上がっており「日本も頑張って欲しいが、アメリカにもぜひメダルを取って欲しい」と笑った。
USAサーフィンチームは明日まで牧之原市に滞在、7月20日には千葉一宮、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ(志田下)会場入りする予定だ。
(THE SURF NEWS編集部)
▼公開練習前日のライディング映像(provided by USA Surfing)