ここ数年、世界中で続々とリリースされたり建設予定が発表されたりしているサーフィン用のウェイブプール(人工波施設)。ウェイブプールが注目を浴びている大きな理由の一つが、海や波のないエリアでもサーフィンが出来るという点。今回、サーフィン向けの海とは無縁のドイツで、サーフィン人工波施設『ザ・ユニット・サーフプール(The UNIT Surf Pool)』がリリースされた。
ドイツ企業ユニット・パークテック社が開発したこのユニット・サーフプールは、川や湖などあらゆる水辺で設置可能。水辺に設置して自然の水を循環させて使用するため、巨大な貯水ポンプも不要で、塩素も不使用、消費電力も1時間340KWH以下と他のウェイブプールより抑えられている。
プールのサイズは5段階から選択可能で、最小サイズとなる波幅8Mのタイプは、最低縦25メートル・横13メートル・水深2メートルあれば設置可能。同社に発注した場合、納期は3か月で、商品到着後設置は2週間ほどで可能だという。
フローライダー形式のユニット・サーフプールは、バレルなどが生成可能なケリー・スレーターのウェイブプール「Surf Ranch」や、ウェイブガーデン社の「The Cove」などと、波質は異なるものの環境に配慮した設計が評価されている。
(THE SURF NEWS編集部)