東京オリンピックの女子サーフィンで銅メダルを獲得した都筑有夢路に、地元神奈川県藤沢市から市民栄誉賞が贈られた。
9月7日、都筑有夢路が通った辻堂東海岸の市立湘洋中学校で贈呈式が行われ、都筑はオンラインで参加。会場では、鈴木恒夫市長から画面越しに賞状と、藤沢市内のノグチガラスが海をイメージして制作したオリジナルメダルが渡された。さらに、後輩となる湘洋中の代表生徒や、中学時代の担任の先生も祝辞を贈った。
各教室から観覧した後輩たちからも大きな拍手が送られ、都筑有夢路も終始笑顔。「コロナ禍で私がオリンピックで活躍することで、少しでも元気なニュースを届けられたかなと思うとすごいうれしかった」と語った。
鈴木恒夫市長は「台風の余波に立ち向かう姿に勇気をもらった。市民一同引き続き応援したい」などと激励。市の担当者はTHE SURF NEWSに対し、「(今回参加した)中学生の皆様も、都筑選手のご活躍に夢や希望を持たれたかと思います。オリンピック・パラリンピック関連で、市民の皆様にプラスになるような取組ができるよう、行ってまいりたいと思っております。」と伝えた。
都筑選手は、4歳の頃に家族で埼玉県所沢市から藤沢市の鵠沼に移住。父や兄の影響でサーフィンを始め、小中高と藤沢市内の学校へ通っていた。オリンピック前やメダル獲得直後にも市長を訪問しており、波のコンディションに左右されずいつでも練習ができるウェーブプールの建設など、これからの世代のための練習環境と競技普及への望みを市長に伝えている。
なお同賞は、世界規模の大会で顕著な成績を収め、広く市民に明るい希望と誇りを与え、藤沢市の名前を高めた人の栄誉をたたえるもの。北京五輪ソフトボール金メダリストの山田恵理選手、北京パラリンピック自転車金銀銅メダリストの石井雅史選手、ロンドン五輪競泳銅メダリストの立石諒選手に続いて4人目の受賞となった。東京オリンピックからは、2度目の金メダルを獲得した山田恵里選手に同特別賞が贈られており、現在市役所入口には2人の名前が大きく掲示されている。
(THE SURF NEWS編集部)