ハンティントンで発生した原油流出事故:その後の行政の対応と現状

近年ニュースで耳にすることも少なくない主に海で発生する油流出事故。

その流出事故がサーファーにとって馴染み深いエリアであり、つい先日はUSオープンが開催された南カリフォルニアのハンティントンビーチでも10月2日に発生しました。

南カリフォルニアの油流出事故の概要

サーフライダーファンデーションによると、流出した原油の総量は推定14.4万ガロンほどで、アンプリファイ・エナジー社の原油パイプラインの破損が原因とのこと。

流出した原油は約13マイル幅に広がり、流出エリアはハンティントン沖合ということでカリフォルニア州オレンジ郡となります。

今回の流出事故は、2015年にサンタバーバラで発生した油流出事故と概ね同程度だそうです。

さて、油は有害成分を含むので、海を活動の場とするフィッシャーマンやサーファーは大きな影響を受ける事となります。

そこで実際に行政がどのような対応をしたのか確認していきます。

油流出事故を受けた行政の対応

まず動いたのは市レベルで、ハンティントンビーチ市やニューポートビーチ市などが油流出事故の翌日となる10月3日午前、ハンティントンのビーチピアからニューポートまでのビーチ閉鎖を発令。

事故の確認直後ではなかった理由としては、沖合での流出という事ですぐにビーチ付近まで流れ着いたわけではなかったためだそうです。

翌日となる10月4日はカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事がオレンジ郡において非常事態宣言を発令。

最新情報となるのはオレンジ郡政府による10月8日付の最新ニュースで、幸いにしてオイルが流れ着くことのなかったビーチの閉鎖を順次解除しています。

10月8日付で閉鎖されているビーチは以下3か所などがあります。
ハンティントンビーチとニューポートビーチはビーチに入れるものの、海は禁止という対応。
一方、ラグナビーチは海だけではなく、ビーチに入ることも禁止という厳しい対応を取っています。

ビーチ以外の情報としては、予防措置としてサンセットビーチからデイナポイント北端までの漁場は沿岸や沖合を含めて閉鎖しているとのこと。

さて、このような事故が一度発生すると、油流出による実損の評価をするだけでも、数週間から長ければ数カ月の月日を要すると言います。

すでに発生してしまったので元通りにすることはできませんが、出来るだけ被害が最小限に済むことを願うばかりです。

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