2月3日、国際サーフィン連盟(ISA)は、中国・北京で開かれた第139回IOC総会で、サーフィンが2028年ロサンゼルスオリンピックの「正式競技」として承認されたと発表した。
総会ではIOC委員による投票が行われ28の競技が決定。東京五輪で初採用されたサーフィン、スケートボード、スポーツクライミングは、2024年パリ五輪に続いて3大会連続での実施が決まった。この3競技は、東京とパリ五輪では、その大会限りの採用となる「追加競技」として実施されるが、2028年ロス五輪では「正式競技」に昇格する。
各種報道によれば、IOCは、3競技とも若い世代の人気を集め東京五輪の成功に貢献した、と高く評価しているという。
ISAは「今回の決定はサーフィンの長期的なオリンピック競技としてのポジションを確固たるものとしました」と表明。フェルナンド・アギーレ会長は、2032年ブリスベンオリンピックにもサーフィン競技が含まれることへの期待も示した。
ISA会長 フェルナンド・アギーレ
「27年前の会長就任当初から、サーフィンがオリンピックに長期的に参加する価値があると示すことが、私の夢であり希望でした。今日は、その夢が現実となった本当に素晴らしい日です。私の心はすべてのサーファーと波乗りファンへの感謝で満たされています。」
「ISAにとっても、私個人にとっても、身の引き締まる思いがする瞬間です。IOC会長とIOC委員の皆様には、東京でお見せしたようなサーフィンの価値を信じていただき、深く感謝申し上げます。また、サーフィン競技の決定を信じて支えて頂いた2028ロス五輪組織委の皆様にも感謝の意を表します。」
「私たちは、サーフィンがロス五輪にふさわしい競技であることを常に思っています。サーフィンは、カリフォルニアの公式スポーツであり、アクション、若さ、エネルギーが一体となったスポーツです。そして、私たちは自然環境や持続可能な生活とも強い関わりを持っています。未来の五輪競技にとって、完璧なレシピと言えるでしょう。」
「私たちはオリンピックの新しい未来の一部になることに興奮しています。共に強く生きましょう。共にオリンピズムの新時代を築きましょう。共に、サーフィンとスポーツを通じて、より良い世界を作っていきましょう。」
ロサンゼルスオリンピック組織委員会会長 ケイシー・ワッサーマン
「ロス五輪は、オリンピック・パラリンピックのムーブメントに、よりフレッシュで若いエネルギーとクリエイティビティをもたらすことを常に目指してきました。ロサンゼルスは他にはない個性的な場所であり、西海岸の代表的なスポーツであり五輪の人気競技でもあるサーフィン、スケートボード、クライミングを開催できるのは光栄です」
東京2020オリンピック金メダリスト カリッサ・ムーア
「私がサーフィンをこよなく愛する理由のひとつは、今日の世界はとても速いペースで進みますが、海の中では、私達は常にその瞬間を生きなければいけないからです。私の目標は、たった一人の人にインスピレーションを与え、情熱に火をつけ、その人が初めてサーフボードに乗ってくれることです」
(THE SURF NEWS編集部)