2020年3月のWHOによる新型コロナウイルスのパンデミック宣言により、遠のくことになった海外サーフトリップ。
当初は誰もがここまで長引くとは思っていなかったでしょうが、日本帰国時の隔離を考えるとほぼ2年近く海外渡航が現実的ではありませんでした。
でしたが、ようやく渡航制限の緩和の波が昨年末に生まれ、オミクロン株により一時停滞したものの、本格的に世界的に制限緩和に向けて動き出すことに。
そんな中、徹底した封じ込め戦略を取っていたサーフィン大国オーストラリア、世界トップクラスのサーフカントリーのインドネシアも大幅な制限緩和を打ち出しました。
そこで、オーストラリアとインドネシアの現在の渡航制限、そして日本帰国時の隔離措置などの詳細情報をお届けします。
オーストラリアの入国制限
当初のオーストラリアはゼロコロナを目指していたので、まさかwithコロナ政策への転換は意外であり、思っていた以上に早い制限緩和と言えます。
オーストラリア政府は、2022年2月21日から新型コロナワクチン接種完了者で有効なビザ保有であれば、渡航規制の免除許可無しでのオーストラリア渡航が可能と発表しました。
コロナワクチン接種を完了していない場合、従来通り、有効な渡航規制の免除許可が必要。
入国時の隔離については、飛行機が到着する空港の州政府毎に異なるルールが設けられています。
ここでは、日本からの直行便が飛んでいるシドニー(NSW州)とブリスベン(QLD州)の措置を紹介します。
シドニー(NSW州)の隔離ルール
ワクチン接種者
1. 空港から自宅または宿泊先へ直行
2. 新型コロナの抗原テストを実施
3. 陰性のテスト結果が出るまでは自主隔離
4. 6日目以降に新たに抗原テストを実施
5. 6日目のテストで陰性であっても、到着から少なくとも7日間は感染リスクの高いエリアを訪れない
ワクチン未接種者
国外からNSW州にワクチン未接種者が到着の場合、7日間の強制隔離が必要。
ブリスベン(QLD州)の隔離ルール
ワクチン接種者
QLD州到着後24時間以内に新型コロナテスト(PCRもしくは抗原テスト)を実施。
その後は陰性結果が出るまで、公共交通機関を使わずに移動した自主隔離先で待機。
ワクチン未接種者
空路でブリスベン国際空港に到着した場合、入国手続きなどを完了後、政府指定の宿泊施設で14日間の隔離。
インドネシアの入国制限
インドネシアに関しては、最も大きなニュースとなったのが2月4日に約2年振りに飛んだ日本からバリ島へのガルーダインドネシア航空直行便。
ただし、現状において大幅に規制緩和に動いたと言うよりも、インドネシアに関しては今後の展望が明るいと言った状況です。
現状においてインドネシアは、入国の際には新型コロナワクチン接種証明書が必要なので、ワクチン未接種ではインドネシア入りできません。
入国時の強制隔離は、政府指定隔離ホテルで5日間(3度目のブースターワクチン接種済みであれば3日間)。
なのですが、インドネシア閣僚がすでに4月1日またはそれ以前に隔離無しでの海外からの入国を受け入れる予定であると明らかにしています。
つまり、インドネシアへの隔離無しでの入国が可能になる日もそう遠くないというわけです。
一つだけ懸念点として挙げられるのは、まだVOA(Visa on Arrival)という30日以内の旅行ならば手続き不要な観光ビザの発給が停止している点。
コロナ前の日本人旅行者の大半が利用していたのがVOAで、入国と同時に自動付与されていたのでVOAの存在すら知らなかった方もいると思います。
ですが、その自動ビザが下りないという事は自分で渡航前に申請が必要で、これまで無料なものに対し、代理店経由でおそらくビザ取得に数万円払う事になるでしょう。
インドネシアに関しては、VOA発給の早い再開を望んでいる方が多いと思われます。
日本帰国時の隔離について
オミクロン株の影響により、昨年末は短縮されていた隔離期間も元通りになったものの、再び短縮の動きとなっています。
現在は帰国前の滞在国により、強制隔離を求められるケースもあるものの、基本的な自主隔離期間は7日間。
3月には自主隔離期間を3日間に短縮する予定で調整中ということで、おそらく隔離は3日間になる事でしょう。
まとめ
徐々に入国時の隔離撤廃に向けて、隔離期間短縮が世界的に広まってきています。
今年の夏辺りには隔離無しでの海外サーフトリップが可能になる事を期待したいところです。