5月23日、AFP通信は、ISA(国際サーフィン連盟)のフェルナンド・アギーレ会長が、2020東京五輪のサーフィン会場はウェーブプールではなく、千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸(通称:志田下)で開催すると明言したと報道。
その報道によると、アギーレ会長は22日にAFP通信に対して、「ISA、国際オリンピック委員会(IOC)、そして2020年東京五輪の主催者の支持の下、サーフィン競技は千葉の釣ケ崎海岸で行われることに決まった」と語ったという。また同報道によれば、サーフィン種目の開催期間は、2020東京五輪の全期間となる2020年7月24日から8月9日になるという。
2020東京五輪のサーフィン競技会場をめぐっては、2016年にIOCで釣ヶ崎海岸に正式決定していたものの、昨年11月時点でアギーレ会長は「IOCや日本が望む場合は、ウェイブプールでの開催もあり得る」と語っていた。
また、世界最高峰のサーフィンプロサーキットを主催するWSL(ワールド・サーフ・リーグ)のCEOソフィー・ゴールドシュミット氏も「ケリー・スレーターのウェイブプールを日本にも建設する計画があり、オリンピック会場として採用されることを願っている」などと公言していた。
また、今月5日から6日にかけて、ケリー・スレーターのウェイブプールSurf Ranchで開催された『Founders’ Cup of Surfing』では、WSL史上初のリージョナル対抗チーム戦が行われ、イベント中には五輪旗が掲げられるなど、オリンピックを意識する動きが多数見られていた。
ケリー・スレーターのウェイブプールを所有するKelly Slater Wave Coの日本法人は既に登記されているものの、日本国内での建設許可の取得に難航していることなどが噂されており、ここにきてISA会長がウェイブプール非採用を明言。組織委員会側の正式発表ではないものの、海での開催がより濃厚になった形だ。
オリンピック会場となる志田下では、現在、WSLによるQS6000『Ichinomiya Chiba Open』が開催中。現段階では、まだオリンピック会場の建設に伴う動きは一切見られていないが、今年夏頃には施設やレイアウト案などが明確になり、会場整備が進むともいわれている。
(THE SURF NEWS編集部)