赤道付近で発生した低気圧やサイクロンが南下するこの時期のオーストラリアの東海岸はサーファーにとって天国の一方、日本の台風シーズン同様に自然災害が発生しやすくなる。
特に今夏はラニーニャ現象とタスマン海域の海水温の上昇によって過去数十年で最も降水量が多い夏になり、現在深刻な被害に見舞われているのだ。
具体的には停滞する低気圧の影響で2月後半からQLD州とNSW州北部で記録的な大雨が降り、現在16,000人が洪水によって避難、QLD州では7名の死者が確認されている。
また、NSW州ではサーフポイントとしても有名なバイロンベイから内陸に37kmのリズモアという地方都市で近くのリッチモンド川が増水して氾濫。濁流が街を襲う過去最悪の洪水に…。
サーファーによる救助活動
今回の自然災害では市民や救助隊などの活動だけでは間に合わず、普段トーインサーフィンなどで使用するためにジェットスキーを持っているサーファー達が救助活動に参加。
現地で報じられているだけでも、ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、マイキー、ライト、ライアン・ヒップウッドが救助活動に協力している。
サーフィン界のご意見番、ケリー・スレーターも自身のInstagramのストーリーズで連日投稿。「洪水地域での政府の支援のなさにはぞっとする。友人達が置かれている状況が理解できないよ」と痛烈に批判している…。
(空海)