2022年9月16日~24日、カリフォルニア・ハンティントンビーチで開催される「2022 ISA World Surfing Games」。
本大会はパリオリンピックの最初の選考大会となり、日本サーフィン連盟は6名の日本代表選手を発表。
この選考に関する詳細と、日本サーフィン連盟としての今後の取り組みなどを発表する場として、報道メディア向けのオンライン記者会見を行った。
2022年WSG日本代表選手と選考基準
先日発表の通り、9月16日からのワールドサーフィンゲームス(WSG)を戦う日本代表選手は以下6名。①WSLランキング、②ジャパンオープン結果、③強化部推薦枠からそれぞれが選出された。
NAMINORI JAPAN日本代表 派遣選手
<男子>
①五十嵐カノア(WSL 2021年CTランキング8位)
②村上 舜(2022年ジャパンオープン優勝)
③上山キアヌ久里朱(現CS77位、2018年ISAジュニア1位)
<女子>
①松田詩野(WSL 2021年CSランキング17位)
②都筑有夢路(2022年ジャパンオープン優勝)
③前田マヒナ(現CS20位、2021年ISA WSG 日本人最高8位)
なお今回選出にあたり、選考時には大原洋人にも声かけされていたが、腰の疲労骨折などがありベストな状態でないことから大原本人が辞退。
また、上山キアヌ久里朱については、今大会の会場であるハンティントンビーチで金メダル経験(2018年ISAジュニア)もあることからの選出となった。
◆パリオリンピックに向けて、まずはこの1枠を取りに行く
2024年開催のパリオリンピックに関して、そのクオリファイプロセスは既に発表されており、CTからの選出枠を除くと、日本からの出場は2023年と2024年に開催されるWSGの成績次第。
また、各国の出場選手上限は、男女ともに「最大2名ずつ」とされているが、今回のWSGでチーム優勝(男女別)を果たせば、この上限人数とは別に、自国の出場選手数を1名ずつ増やすことができる。
※この1名枠は、獲得した国が独自で選手選考/決定できる。
本大会の結果は直接的な選手選考には当たらないが、日本代表「波乗りジャパン」としては、まずはこの1名ずつの枠を獲得し、自国の出場枠を最大3名ずつ(合計6名)にすることが目標。
他国も同様に、この1枠を獲得すべく今大会には50か国以上が参加。各国の優秀選手が出場する予定で、今大会における見どころとなりそう。
◆パリオリンピック代表選考と、今後の取り組み
まだ明確な指針は定まっていないながら、今後は2024年パリオリンピックの代表選考についても具体化していく模様だ。
オリンピック日本代表選手は、基本的に日本サーフィン連盟が定める「強化指定選手」からの選出となるが、会場となる「タヒチ・チョープー」の波が特殊であることから、ビッグウェーブ経験を主とする「特定強化指定選手」も選考中。
ただし、オリンピック出場のクオリファイプロセスでは、2023年、2024年のWSGでも好成績を納めなければならないため、タヒチでもWSGでも勝てる選手の選定が必要だ。
なお2023年には、IOC/ISAおよび現地オリンピック委員会より、チョープーにおけるトレーニング可能日が各国向けに提供されるため、波乗りジャパンでも数回のトレーニング合宿を行う予定。現段階では1回数人程度、合計10名前後の参加が想定されている。
パリオリンピックでは、こうした選手選考と技術強化の難しさをクリアしながら、メダル獲得を目指すこととなる。
「2022 ISA World Surfing Games」は現地9/16よりスタート
パリオリンピックにおける日本のメダル獲得において、重要なステップとなるWSG(ワールドサーフィンゲームス)2022年大会。
現地カリフォルニアでは、9月16日にオープニングセレモニーが行われた後、同日に競技がスタートする予定。
ライブ配信はISA特設サイトより
https://isasurf.org/event/2022-isa-world-surfing-games/
(THE SURF NEWS編集部)