コロナ禍において世界中で外出制限など最も厳格な対策が取られていた2020年5月。
そのタイミングにして、ウェイブプールシーンにおいて新勢力となるホワイトウォーター社の造波装置「エンドレスサーフ」を使い、フランスのパリにウェイブプールを建設予定とのニュースが発表されました。
オープン予定は2024年パリ五輪前と明言していたので、パリ五輪でのウェイブプール活用を狙ってのことだろうと誰もが考えた事でしょう。
残念ながらオリンピックでのウェイブプール活用はないとISA会長が発表し、パリ五輪はタヒチのチョープー開催の予定となってしまいましたが。
その後も、続々と世界中にエンドレスサーフ搭載ウェイブプールの建設予定を発表し、当初の発表からすでに2年半経つものの、未だに造波装置の性能をお披露目することもありません。
なのですが、今年前半にはカナダのナショナルチームとの提携が発表されたりと、着実に勢力を強めていることが分かります。
そして先日、今度は3×ワールドチャンピオンのガブリエル・メディナとガブリエルのビジネスパートナーたちによる投資会社「Kauai Ventures」とパートナーシップを結んだと発表したのです。
同投資会社は5か月前に誕生したばかりで、ファーストプロジェクトとして投資グループ企業などの支援を受けながら、ガブリエルの母国ブラジルに複数のウェイブプールを建設すると公表しています。
そのウェイブプールの造波装置に使うのが、今回提携を発表したエンドレスサーフになるとのこと。
ちなみに、今やブラジルはコンテストシーンでの活躍ぶりからサーフィン大国の一つと言っても過言ではなく、ブラジル国内でも何年も前からスポーツではサッカーに次いでサーフィン人気は高いと言われるほど。
そんなブラジルだけにウェイブプールとの相性は抜群で、すでにウェイブガーデン社の造波装置搭載ウェイブプールとAWM社の造波装置搭載ウェイブプールと2つが完成済み。
さらには、ウェイブガーデン社の造波装置搭載ウェイブプールが1つは建設中、もう1つは建設に入る前段階と、建設中を含めるとトータルで3つ。
そして今度はガブリエルとエンドレスサーフによるウェイブプールが複数建設予定と、ウェイブプール大国になってしまうことでしょう。
エンドレスサーフ搭載ウェイブプールはすでにリオデジャネイロとサンパウロで進行中で、第1弾は2023年後半に一般オープンの予定だそうです。
最後に、エンドレスサーフ搭載ウェイブプールは商業施設としてのオープンはまだ一つもなく、現状発表されているタイムラインでは、カナダのウェイブプールが2023年初旬と発表していたので、これが世界初になるかもしれません。
参照記事「GABRIEL MEDINA’S KAUAI VENTURES PARTNERS WITH ENDLESS SURF TO CREATE SURF PARKS IN BRAZIL」
(World Surf Movies)