新年早々、巨大なサイクロンがカリフォルニアの海岸をヒットし、その破壊的なスウェルにチャージするサーファーたちの様子がSNSに連日アップされた。
現地メディアでは「15年に1度」「50年に1度」とも言われるほど大きな勢力となった今回のストームスウェル。海岸沿いの町や陸地では洪水などの被害が相次いでいる一方で、多くのサーフポイントにはウネリがダイレクトに入り、数々のトップサーファーが出現した。なかにはケリーやコロへの姿も・・・
数十年に一度のサイクロン、各地で被害
米Surflineは「このサイクロンは大きいだけでなく遮るもののない完璧な西北西のウネリ。2008年以来の巨大スウェルになるが今回はそれ以上になる可能性もある。」との予想を発表していた。
実際、現地時間1月5日から7日にかけて西海岸のサーフポイントにメガスウェルがヒットした一方、桟橋が破壊されるなど海沿いの町は大打撃を受けた。さらに陸地でも洪水や浸水などの被害も出ており、死者も確認されている。
波チェックをしていたサーファーの車が崖を超えてきた波に襲われ、フロントガラスが割れる事態にまで発展した・・・
サンタクルーズにはコロへが登場、リバーサーフィンも
北カリフォルニアのサンタクルーズでは、南カリフォルニアから訪れたコロへ・アンディーノとローカルのナット・ヤングがビッグウェーブ用のガンでサーフする姿も目撃されている。
海はほぼクローズアウト状態だった一方、川では潮津波が発生しリバーサーフィンを楽しむローカルサーファーたちもいた。カリフォルニアでは雨の後は水質が悪化するため1週間ほど海に入るのを控えるサーファーも少なくないが、この姿をみて地元メディアは「サーファーたちは肺炎になることの恐怖より歴史的な波に乗ることを優先したようだ」と報じている・・・
シールビーチにはケリーの姿も
1月6日には、南カリフォルニア、ハンティントンビーチの北に位置するSeal Beachにケリーが現れた。
ハンティントンやトラッセルズと異なり「ワールドクラス」と呼ばれることはほとんどないこのブレイクだが、ウネリの向きが合えばパーフェクトなAフレームを形成することをこの日の波は証明した。
ケリーのサーフ中、ビーチには100人以上のギャラリーが集まり、海から上がった後もサインや写真などのファンサービスに1時間以上も応じていたようだ。
この日のSeal Beachには小林桂も登場。下記の動画には、その小林桂のほか、大波が駐車場を襲うシーンや砂浜が決壊してしまうシーンも捉えられている。
南カリフォルニア各地でも炸裂
サンディエゴ、ラ・ホヤのBlack’s Beachにもビッグサイズのウネリがヒット。このワイプアウト動画はSNSでも話題になり今年の「WSL WIPEOUT OF THE YEAR」にノミネートされるべきという声もちらほら、、、
なお、World Junior Championshipの会場となっているサンディエゴのSeasaide Reefもクローズコンディションが続いていたが、ウェイティングピリオド初日の現地時間9日に開幕。10日はオフとなったが、11日から再開予定だ。
冬のシーズンを迎えているカリフォルニア。このスウェルは一旦落ち着いたが、数日後には今回ほどではないものの再び西〜西北西のウネリが入ってくる見込みだ。
(THE SURF NEWS編集部)