現地9/12、インドネシアのニアス島、ラグンドリ・ベイで開催されている「Nias Pro」にて、QSイベント開催を前にプロジュニアが終了。
男子優勝は矢作紋乃丞、2位岩見天獅、3位ウィンター・ヴィンセント、4位ジャービス・アール。女子は優勝川瀬心那、2位エラ・マッカーフィ、3位都築虹帆、4位佐藤李という結果になった。
大会2日目となるジュニア最終日はメンズQFからスタート。波のコンディションは、ニアスではスモールサイズながら公式2〜3フィート、ここ数日と同様に波数が少なく、さらにオンショアの影響もある難しいコンディションの中、アジアとオーストラリアからの20歳以下のベスト・サーファーたちは、見事なパフォーマンスを披露した。
矢作紋乃丞が千葉一宮に続き2連勝！WJCアジア代表も内定
男子決勝は、日本の矢作紋乃丞と岩見天獅に加え、昨年のWJC（ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ）チャンピオンのジャービス・アール(AUS)、ウィンター・ヴィンセント(AUS)との対戦。
ヒート前半は3つの大きなマニューバーで8.33ptをマークした岩見がリードする展開。残り10分、ひとり右奥の波を狙っていた矢作が、1本の波で2回のエアリバースをメイクして9.33pt、さらにダメ押しのエアーで7.23ptをマーク。今大会のヒートハイエストとなる16.55ptで、千葉のプロジュニアに続く2連勝で優勝を飾った。
「日本の一宮プロジュニアも優勝して、今度はWJCの出場権も手に入れたので、本当に嬉しいです。
最初の戦略は他の選手と一緒にいて良い波を探すことでしたが、（岩見）天獅が8pt台を出して、この波だと優勝は難しいかなと思ったんですけど、右のセットでエアーを狙おうかなと思って。1つめのエアーを決めたらまだセクションがあって、自分のニードスコアがエクセレントだったから、2つ目のエアーも狙おうと思って、決められて良かったです」
川瀬心那がWSL初優勝
女子ファイナルは、川瀬心那、都築虹帆、佐藤李の日本人3名と、CSにも出場しているエラ・マッカーフィ（USA）のカード。序盤からエラが力強いターンで7.00ptをスコアし、3名がそれを追いかける展開となったが、ひとりバックハンドの川瀬が縦へのアプローチで6.00ptをスコアしトータルで逆転。そのまま逃げ切きる形でWSL初優勝を決めた。
「優勝することができて本当にうれしいです。スコアできる波がセットだと思ったので、セットに乗ることにフォーカスして、ヒートを進めることができました。良い波に乗れて、スコアできてとても嬉しいです。本当に久々の優勝で、頑張ってきて良かった。これからも頑張ります。
少し前まで怪我をしていて、サポートしてくれた家族やトレーナー、スポンサーの方々に感謝しています」
今シーズン2勝の矢作紋乃丞、中塩佳那はWJCアジア代表内定
なお今大会の結果を受け、今年度のアジア・プロジュニアツアーはいよいよ大詰め。シーズン終了後の最終ランキング（全4戦中の上位2戦）にて、男女各2名が、WJCへ出場することができる。
現在ランキングでは、既に2戦優勝を果たしている矢作紋乃丞、中塩佳那はアジア代表に内定。残り男女各1名は、今年度の最終戦「TOKUNOSHIMA TOWN PRO JUNIOR」の結果により決定となる。
「Nias Pro」のQS5000イベントは、明日開催予定。ファーストコールは現地時間7:00、コンディションが整えば、7:30にコンテストがスタートする。
Nias Pro Junior 結果
男子
優勝：矢作紋乃丞
２位：岩見天獅
３位：Winter Vincent（AUS)
４位：Jarvis Earle（AUS)
女子
優勝：川瀬心那
２位：Ella McCaffray（USA）
３位：都築虹帆
４位：佐藤李
ライブ・ヒート表は以下公式サイトにて
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/jun/180/nias-pro-junior/main
（THE SURF NEWS編集部）
