1月5日、ボディサーフィン界もワールドツアー(BWT)の2024年シーズンがスタートし、北米QSの最初の大会「USA Bodysurfing Steamer Lane」がカリフォルニア・サンタクルーズのスティーマー・レーンで開催された。ボディサーフィンコンテストはこれまでカリフォルニアの各ビーチで行われてきたが、この地でのボディサーフィン・コンテスト開催は初という。
主催したUSA BodySurfingは2022年に設立された組織。サーフィンイベントと同会場でコンテストを開催できるよう、4人制ヒート・プライオリティ・ジャッジなどサーフィンと同じガイドラインを導入し、今回のスティーマー・レーンもサーフコンテストの前哨戦となっていた。
2023年からはオリンピック競技への採用を目指すためにも、国際ボディサーフィン協会(IBSA)と協力してBWT(IBSA BodySuring World Tour)をスタート。予選は5つのエリア(北米、ラテンアメリカ、ポリネシア、ヨーロッパ/アフリカ、オーストラリア/アジア)の各地で年間を通じて開催され、各地域から男子8名(ランキング上位4名と各国内コミュニティから4名)、女子4名(ランキング上位2名と各国内コミュニティから2名)とワイルドカードが、2024年6月にオアフ島で行われる2023ツアーファイナルに進出することが決定している。
※昨年のオーストラリア/アジアリージョナル開催は、オーストラリアの2戦のみ。
2023年のツアーファイナル確定選手
https://www.ibsabodysurf.com/bwt-finals-2023
IBSAの目標は、ボディサーフィンを促進し、ボディサーファーを団結させ、競技に一貫性をもたらすこと。コンテストのフォーマットとジャッジシステムを標準化し、競技としてのボディサーフィンの知名度を高め、世界中のアスリートを表彰したいと考えているという。その先のオリンピック競技化のようだ。
ボディサーフィンは、サーフボードなど浮力のあるギアを使わず、自分の体をボードのようにして波をダイレクトに感じる「最もシンプルな波乗り」であり、波乗りの起源とも言われている。身ひとつとはいえ、推進力アップのためのスイムフィンを使う人がほとんどで、始めは浮力を高めてフェイスに乗りやすくするためのハンドプレーンを使うこともある。海外の海水浴場では老若男女問わずボディサーフィンを楽しんでいる姿を見かけるが、近年の日本でも海水浴場の規制が入っている中でも遊べるため、じわじわと広がっているようだ。
(THE SURF NEWS編集部)