ブラジル、韓国などに続き、日本国内でも建設計画が進められていた「Wavegarden(ウェーブガーデン)」社製のサーフィン用プール建設がついに決定。
場所は滋賀県草津市、琵琶湖に突き出す烏丸半島内。開業は2026年春を予定している。
滋賀県草津市で開業する「WAVE PARK BIWAKO(仮)」
滋賀県草津市で行われた記者会見にて正式発表となった本施設の名称は「WAVE PARK BIWAKO(仮)」。
総工費は約70億円。場所は草津市の最北、琵琶湖に突き出す烏丸(からすま)半島で、約9ヘクタールの土地を利用しての建設となる。
京都駅から車で約50分、大阪駅からは約75分、名古屋駅からは約110分に位置する烏丸半島は釣り場としても人気で、西日本最大級の野外音楽イベント「イナズマロックフェス」の開催地としても知られる。
半島内には「滋賀県立琵琶湖博物館」や「草津市立水生植物公園みずの森」などがあり、隣接施設とも連携した環境整備にて、観光拠点としての経済効果も期待されている。
世界最大規模のWavegardenウェーブラグーン
ウェーブガーデン社の造波装置 “Wavegarden Cove” を搭載する施設は現在、イギリス、スペイン、スイス、オーストラリア、ブラジル、韓国と世界各国で稼働中。
これら “ウェーブラグーン” と称される施設のうち、人工波のライディング距離に影響するモジュール数が最大とされているのが、韓国の「Wave Park」だ。
今回建設される「WAVE PARK BIWAKO(仮)」は、韓国の「Wave Park」と同じモジュール数を予定しており、ウェーブガーデン社製ウェーブラグーンとしては、韓国と並ぶ世界最大規模の施設となる。
開業2026年春を予定。飲食や物販スペースのほか、宿泊施設等も検討
2020年にウェーブガーデン社と独占交渉契約を結んでいる株式会社JPFによると、開業は2026年春を目標としており、第1期開発としてウェーブラグーン施設、飲食/物販などを行うクラブハウス、イベントスペース等からオープンを予定。続く第2期開発として、宿泊などの周辺施設が着工となる見込み。
先日、三重県志摩市にて「パーフェクトスウェル志摩」の建設が発表されたばかりで、本格派サーフィン用のウェーブプールが関西で2つ完成となる。今後の進展なども追ってお伝えします。
(THE SURF NEWS編集部)