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松田詩野パリ五輪壮行会「戦うパワーになる」

パリ2024オリンピック日本代表で、Panasonicのカーナビ「Strada(ストラーダ)」の公式イメージキャラクターを務める松田詩野が、同ナビゲーションシステムを製造する、パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社主催の壮行会に参加。

代表取締役 社長執行役員の永易氏ともにトークショーなどを行った後、集まった社員と記念撮影、後に記者の質問にも応えた。

「移ごごち」をデザインする会社

パナソニックグループからの事業会社発足から3年、「世界一の移ごごちデザインカンパニー」を掲げるパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社は、カーナビのストラーダをはじめとしたカーマルチメディアなどを用いて居心地を追求している会社。

「当社は車を作っているのではなく、居心地を作っています。人の快適を追求して、あらゆる移動を価値ある時間に変えていきたい」
会の前半は、代表取締役 社長執行役員の永易氏より、社の理念などが語られた。

代表取締役 社長執行役員の永易正吏氏「移動先で松田さんがパフォーマンスを発揮できるようサポートしたい」

また、サーファーとは切っても切れない「移動」の拘りを聞かれた松田詩野は「サーフィンは、波のある場所、国内外の様々な場所へ練習や大会で行きます。移動時間が長いので、普段からリラックスしたり、生活リズムをこう崩さないように意識してます 」とコメント。

松田詩野「車の中でもストレッチしたり、音楽を聞いたりしてリラックスして過ごしています」

トークショー後は集まった社員一同より、応援メッセージが入ったサーフボード型のメッセージフラッグと花束をプレゼント。パリ五輪に向け、いよいよ7月6日よりタヒチ入りする松田詩野にエールが送られた。

戦う時は、海の中では1人なので、こういった皆さんのサポートがすごくパワーになります

「東京オリンピックは逃してしまって、すごく悔しい思いだったんですけど、周りの方の応援や支えもあって、パリの切符を取ることができて。
そのオリンピック会場のタヒチの波は、初めてサーフィンを見る人も、きっとサーフィンの印象を素晴らしくするような大会になると思うので、そこでいいものを見せたいなと思います」

松田詩野インタビュー

開幕まで1カ月を切りましたが、緊張感の高まりは

オリンピックという舞台が初めてで、もうチャレンジしていく立場だし、失うものはないので・・。ものすごくワクワクしている気持ちが多くて。もうすぐ始まるんだっていう実感が湧いてきています。

タヒチの練習で感じたこと

タヒチで何回か練習を重ねてきて、学ぶことも多くて、 諦めずに海に入っていたら、凄く大きなワイプアウトした後に、良い波に乗れたりしたりして。諦めなければ、チャンスが巡ってくると感じています。そこで学んで、自分が感じたことを、試合にも活かしていきたいです。

5月の強化合宿で得たものは

5月のチームジャパンで行った合宿では、前の合宿よりも波に乗れるようになったり、波選びが良くなったなという成長を実感できて。なんだろう、自然との調和というところで、海の動きや、その波のブレイクとかを、初めての時と比べると、自分の考えで動けるようになったなって思います。

前哨戦ともいえる、CTタヒチ戦を観て感じたこと

やっぱり、波選びがすごく大切だなって感じています。波に点が出るので、もちろんスキルもなんですけど、その試合でも焦らずにしっかり良い波を選んで、スコアを上げていくっていうのが大切になるかなと思いました。

タヒチで使用するサーフボードについて

関しては、波のサイズによるとは思いますが、ブランドやスペック決まってきましたか。

ボードのブランドやスペックも決まってきていて、YUやTokoroが今調子よくて。ボードサイズもチューブになった時は5’8や、6’1~6’2まで乗っています。前回で(現地に)7本くらいもう置いてあって、あとは残りを持っていく感じです。

チョープーの波への対応と、自分の強みが生かせそうな部分はありますか。

タヒチはチューブの戦いがほとんどだと思うんですけど、そこで練習の経験を活かして、自分と波を信じることがすごく大切だと思うので。チューブの練習は、タヒチで1年前からスタートしてやってこれたので、そこは自信を持っていけるところです。
何回かの合宿で、最初は全く、乗れるのかなっていう不安だったのが、今はもっと良いチューブを狙っていきたいっていう考えに変わったので、それがすごく自信と強さになったかなと思います。

チューブに対応するトレーニングについて

トレーナーもタヒチに一緒についてきてくれて、船から見てもらって、強化部分を話し合ったりしてトレーニングができたのは、タヒチで戦うのにいい影響だったなと思っていて。それにタヒチの波のパワーがすごいので、普通にいつも通りの練習してるだけでも、パドル面だったり、肩回りが大きくなっていってるなって感じはしました。

ヒート組について。対戦相手のカリッサ・ムーアなど

1ランド目から、前回の金メダリストと当たるっていうことで、カリッサ選手ともタヒチの練習の時に海で一緒になったりしていて、本当にみんな、 まずタヒチのバレルの波を探して、オリンピックに出る選手はみんな乗れる選手が集まってると思うので、対戦相手を考えての戦略も、もちろんコーチと話し合うと思うんですけど、やっぱり1番は、自分と波を信じて戦えたら、良い結果もついてくると思うので。そこはこう、メンバーも楽しみながら、1度しかない機械なので、1ラウンド毎に楽しんでいきたいです。

パリオリンピックでの作戦は

試合での作戦は、前半はなるべく早めにスタートしたいですけど、しっかり良い波に乗ることが、 他の大会と比べても大切になってくると思うので。あとは、オリンピックの大会は初めてなので、しっかりこう コーチたちと話し合って。周りのスタッフやコーチもみんな信頼できる人たちなので、準備はバッチリだと思うので、またタヒチに入って、作戦を重ねていきたいと思います。

パリオリンピックで結果を残した際の、自分へのご褒美

そのメダルが、自分が1番ハッピーになるものだと思うので、そうしたら周りともその喜びを分かち合うことができたら1番いいかなって思います。

誰と分かち合いたい?

今回はオリンピックっていう大会で、サーフィンの試合を、サーファーじゃない方が見るっていうのは、後から結果を知ってみるとかだったと思うんですけど、今回はたくさんの方がライブなどで応援してくれると思うので、特定の人というよりは、応援してくれた人みんなと分かち合いたいなと思います。
そのタヒチでのサーフィンの映像は、サーフィンを初めて見る方も、すごく興味を持ってくれるんじゃないかなって思うので、そこで自分も良い演技をして、サーフィンの知名度を上げたいです。

東京オリンピックを目指していた頃と比べて、1番成長した部分は

自分の意志が東京の時よりも強くなっていったのが、ちゃんと自分でパリを掴めた理由だと思うし、それがきっと本番にもつながると思うので。自分を信じる力と、今までの準備を信じて、行けるという想いが強いかなと思います。

All Photos:©2024 Panasonic Automotive Systems. All Rights reserved.

(THE SURF NEWS編集部)

▼パリ五輪サーフィン特設ページ

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