これまでにアメリカ本土でいくつもウェイブプールが誕生してきているものの、基本的に大半は海がある州で内陸寄りといったエリア。
ケリーのサーフランチ然り、PSSC(パームスプリングサーフクラブ)然りと言った感じで、両者ともに海から離れているもののカリフォルニア州に分類されるエリアです。
その点からもインパクトが強いのは、今年12月にソフトローンチ、来年1月にグランドオープン予定となっているアリゾナ州のウェイブプール「REVEL SURF(レヴェルサーフ)」。
実際の場所は以下となります。
内陸州と言う点に加え、レヴェルサーフが注目される点は新たな造波装置を搭載したウェイブプールであることも大きく寄与していることでしょう。
レヴェルサーフのマスターマインドとなっているのはマット・ガンで、7年ほど前にすでに自宅の庭に1/10スケールのモデルウェイブを製作していたとのこと。
マットは元々ベンチュラをホームとするサーファーで、アリゾナへと越してきてからサーフできなくなったので造波装置の開発に取り組んだとか。
そのマットとチームを組んだのは、米国ネイビーシールズで造波装置を作っていたエンジニアのジョン・ブッシーとプロサーファーのシェーン・ベッシェンで、3人チームとなって物語がスタート。
その後は資金調達やコロナ禍と言ったチャレンジングな時を経たものの、商業施設としてのオープン予定まで漕ぎつけることに。
ここからは実際にサーファーならば気になる造波装置のクオリティで、シェーンによると人工波の発生間隔は20~30秒。
人工波はAフレームのスプリットピークでライトとレフトにライド可能となり、それぞれに各8名のサーファーが1時間セッションに参加可能で、1セッションで乗れる本数はおよそ12本ほどだそうです。
波のタイプはロングライド、バレル、エアセクションとプライベートセッションならばいくらでもカスタム可能で、将来的にはスタブハイをホストしたいと考えているとのこと。
ここからは実際の人工波をチェックして見ましょう。
上記動画を見るとライディング時間はおよそ10秒弱ほどといった感じで、近年のモダンウェイブプールとしては一般的な長さと言えるのではないでしょうか。
利用料金については、ざっくり分けると初級者向けが119ドル(約1.8万円)~、中級者向けが129ドル(約2万円)~、上級者向けが139ドル(約2.1万円)~となっています。
この価格設定は競合他社となるBSRサーフリゾートやPSSCよりも安い設定となっているので、コストパフォーマンスに優れたウェイブプールと言えます。
屋外施設のモダンウェイブプールという事で気になる風向きは、アリゾナ州で主要な風向きは2方向あり、ライトとレフトのいずれかはオフショアになる計算のもとに建設されたと言います。
現状において、まだオープンはしていないもののSNSではケリー・スレーターやカリッサ・ムーアと言ったワールドチャンプたちもフォロワーとなり注目を集めています。
上記動画では、Youtuberとして台頭してきているプロサーファーのジークこと、ジェイコブ・シークリーも訪問していますし。
ただし、一点だけ注意点があり、動画でのジークはブーツを着用していてコメント欄ではその件について質問があり、同施設の返答は「水温が15度だからね」とのこと。
11月の時点で15度はかなりの寒さで、レヴェルサーフは年中オープン予定という事で冬季の訪問はかなり覚悟が必要になりそうです。
公式サイト「REVEL SURF」
(World Surf Movies)