1990年初頭の所謂「モーメンタム世代」の中で唯一のインドネシア人として一際存在感を放っていたリザール・タンジュン。
あれから30年、インドネシアを代表するサーフィンアンバサダーとしての彼の姿勢は変わらず、新世代のインドネシア人サーファーを世界の舞台へと押し上げることに尽力し続けている。
今回紹介するのは約1年前にYouTubeチャンネルを開設したIndomomentの2024年を集結した作品『Year One Highlights』。
Indomomentはブロンソン・メイディ、キアン・マーティン、ウェステン・ハースト、ヴァルン・タンジュンなど、インドネシアのトップランクの若手を紹介するプラットフォームで、リザール自身が監督を務めていることもあり、「モーメンタム世代」を作り上げたテイラー・スティールの作品の影響を色濃く反映させた作品が多い。
チャンネル名「インドモーメント」からも、その意識が感じ取れる。
ブロンソンがアジアリージョナルトップでWSLのワールドジュニア、通称WJCに出場して世界一になったことでも分かる通り、日本人にとってこの世代のインドネシア人は脅威となりつつある。
『Year One Highlights』には、インドネシアの若手以外にもベテランのマーロン・ガーバーやワヤン “ベテ” メルタ。
ジャック・ロビンソン、イーサン・ユーイング、ジョシュア・モニーツ、エヴァン・ゲイセルマン、タロウ・ワタナベ、オッキーの息子ジェイ・オクルーポ。
松田詩野や、人気DJのFisherと幅広いメンバーが出演している。
なによりも インドネシアの波が素晴らしい。
(空海)