2017年CT最終戦の「Billabong Pipe Masters」が遂に終了。ワールドタイトルはジョン・ジョン・フローレンスに、パイプマスターはジェレミー・フローレスに決まった。毎年、このCT最終戦のスポンサーになっているのは、言わずもがなBillabong(ビラボン)である。
コンテストシーンはもちろん、我々一般サーファーのウェアから、真夏の海水浴場でなど・・・海でビラボンのロゴを見かけない日はないのではないだろうか。
ビラボンは、1973年、ゴードン・マーチャントによってオーストラリア・ゴールドコーストで設立された、言わずと知れたサーフブランドだ。これまでに数々のウェアやサーフ製品を生み出すと同時に、世界中でハイレベルなサーフコンテストを開催してきた。サーフ産業の歴史とともにあるといっても過言ではない。
そんなビラボンのルーツにあるのが「ボードショーツ」だ。
普段何気なく履いているボードショーツにも、色々とタイプがあるのをご存知だろうか。実は、ビラボンのライダーでもそのサーフスタイルによって、履いているショーツタイプが異なるのだ。
今回は、2018コレクションの中から厳選したモデルを、タイプ別に紹介する。
■コンペティションライダー着用 ハイパフォーマンスタイプ
サーフィン中のフィット感はもちろん、コンペティションシーンの激しいアクションに対応できる伸縮性など、より運動性能を重視したラインが「PlatinumX」。
パフォーマンスの向上を目的に設計されており、ポケットは背面のみで小さめ、腰紐はフロント部分のみとするなど、ボードショーツ側の装飾は最小限におさえられており、生地自体の伸縮性能が重視されるのが特徴。
例えば「PlatinumX」の“AIRLITE”と呼ばれるタイプ、ショーツ全体の伸縮性能を損なわないよう、縫い目などを最小限に抑えてサーフィンに特化。また、1枚ものの大きな生地を使用しているが、よく見るとパーツごとに織り方が変えられており、腰~脚の動きにフィットするよう人間工学に基づいて緻密に設計されている。
一見すると、シンプルなつくりに見えるボードショーツだが、こうしたこだわりが細部にまでこめられている。これは、ビラボンがこれまでサーフコンテストと共に歴史を歩んできたからこそ成せる技と言えるだろう。
なお、テクノロジーはハイエンドでありながら、デザイン性に富んだパターンも数多くあるため、“スタイル”や“遊び心”も演出できるのが嬉しい。
世界を転戦するジャック・フリーストーン(Jack Freeston)やジャック・ロビンソン(Jack Robinson)などのコンペティションライダーが着用。
■フリーライダー着用 ファッショナブルタイプ
「街でも履けて、そのまま海に行こう、サーフィンしよう」をコンセプトとし、よりデザイン性や“気軽さ”を重視されており、水陸両用ともいえるファッショナブルタイプ。
生地感が普段着に近く、サイドポケットも備えるなど街履きしやすいのが特徴で、腰紐も腰部を一周しているため安心感がある。
パフォーマンスラインと比べると運動性能はやや劣るものの、ショーツの丈が短めであったり、コットンやスウェード素材を使用したものがあったりと、デザイン性と陸での利便性が重視されている。
なにより「普段から履けて、そのまま海に入ることもできる」のが、海好きとしてはたまらない。
フリーライダーのオティス・ケアリー(Otis Carey)などが着用。
ちなみに、ビラボンではボードショーツでの出勤が可能で、夏場の出勤時はこのタイプを履いている人もいるのだとか。ボードショーツで出勤できる人はそう多くなくても、休日の街履き用にしたり、BBQなどのアウトドア時に履いたりと、サーフィンや海水浴以外にも様々なシーンで使えそうだ。
今回はビラボンの来期コレクションをピックアップしてみたが、これまでウェットにはこだわるのに、ボードショーツは柄だけで選んでいたという方、意外と多いのではないだろうか。たとえ同じものを履いていても、こだわって選んだものは愛着が湧くもの。これからますます水温は下がる一方だが、次の夏は一味こだわりをプラスして、ボードショーツを選んでみては。
ビラボンジャパン公式ホームページ:https://www.billabong.com/jp/