Image:Save The Waves
「海洋データをプロダクトやサービスに変えるモバイルアプリ」をテーマにして開催されていたイベント「Big Ocean Button Challenge」。
同イベントにおいて、非営利団体「SAVE THE WAVES」によるアプリ「Endangered Waves」が300以上のエントリーアプリの中で「海洋環境の保全」というカテゴリーで受賞したとのニュースが。
ただ、私を含めてどういったアプリなのか知らない方が大半だと思うので、まずはアプリの説明から。
「Endangered」とは「絶滅寸前」や「危険にさらされた」といった意味で、消滅の恐れがあるサーフスポットを救おうといったもの。
サーフスポットの消滅は、何も世界だけではなく、日本でもあります。例えば千葉県鴨川の赤提というサーフスポットも開発の影響で消滅しています。
つまり、インターネットの普及によりローカルの問題をグローバルレベルで取り上げるという趣旨のアプリなのです。
SNSを通じて世界中のユーザーと共有、問題をグローバルレベルに引き上げる
実際にユーザーが何をするかと言うと、ローカルスポットや旅先のサーフエリアで何か問題があるとします。
問題とは、水質、ゴミ、漂着物、沿岸の浸食、海面上昇、オイル流出など多岐に渡りますが、簡単に言えば、普段とは異なる異変を指します。
そんな異変を感じた時に活用するのが同アプリ。ユーザーが写真付きのコメントをアップロードすることで、SNSを通じて世界中に広まるというわけです。
地球温暖化の流れを受けて海面レベルの上昇の問題などは広く知れ渡っているものの、ローカルレベルになるとなかなか情報が浸透していません。
現代のテクノロジーを駆使し、ローカルレベルの問題をグローバルレベルに引き上げることで解決される問題、ひいては救われるサーフスポットもあるはずだと思います。
同アプリを開発した「Save The Waves」のエグゼクティブディレクターによると「6月終わりまでに2,000ダウンロードを目標にしている」との事で、まだまだ小規模かもしれませんが、意味のあるプラットフォームだと私は考えています。
興味を持たれた方は、アプリをダウンロードして活用してみてはいかがでしょうか。
公式サイト:SAVE THE WAVES