ソフトボードの歴史を辿るならば、それは大きく「ビフォーJOB」と「アフターJOB」に分かれるだろう。JOBことジェイミー・オブライエンが蛍光ピンクのソフトボードでパイプやワイメアをチャージて自身のブログで公開したことで、“ソフトボードは初心者のための格好悪い板”というイメージを覆し、誰でも乗れる楽しいイメージに一変させた。
それ以来初心者からプロまで楽しめるソフトボードが市場に出回り、中にはパフォーマンス向けのモデルも開発。ミック・ファニングが去年リリースしたMFソフトボードは豪グッドデザイン賞まで受賞した。
そして今年、ブラジルの国民的英雄であるガブリエル・メディナが「Surf, art and fun」をモットーに『Medina Softboards』を発表した。
アウトラインは最近流行りのフィッシュ。ノーズもテールも幅広で初心者に優しい安定性を保ちながら、上級者でも楽しめるパフォーマンスを備えている。5’0 x 21 1/4 x 2 3/4 – 38Lのワンモデル、ワンサイズで勝負をかけている。
Surf, Art, Funのアート部分を強調してボトムのデザインは5つの派手な絵柄から選べる。構造はEPSコアに1本のアルミのストリンガー。デッキ、ボトム共にグラス2層で頑丈な作り。ツインフィンはFCSIIかフューチャーから選べる。
現段階では販売はブラジル国内のみの対象のようで価格の1,670レアルは現在のレートでおおよそ33,500円相当。日本での販売経路はまだ確立していないものの、ソフトボード市場の発展に更なる刺激になるだろう。
(ケン ロウズ)