パタゴニア初の子ども向け絵本『しんぴんよりもずっといい:リサイクルのおはなし』

アウトドア衣料品会社のパタゴニアが、初の児童向け絵本『しんぴんよりもずっといい:リサイクルのおはなし/Mejor que Nuevo: Un Cuenta de Reciclaje』を5月24日にリリースした。

『しんぴんよりもずっといい』は、「ゴーストネット」と呼ばれる放棄された漁網とリサイクルにまつわる物語。海洋汚染に対する具体的で現実的な解決策を描くことで、地球を思いやることを子どもたちに促すとともに、パタゴニアのミッション・ステートメントである「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」を紹介し、地球を気遣う選択について次世代に動機付けをするために作られたものだ。

また同社は、リサイクルされた漁網を100%使用したネットプラス素材で作ったキッズ用「バギーズ」の新コレクションもリリース。自分の衣類がどのように作られているかを知り、選択することで地球のためになることを学ぶことができる。


しんぴんよりもずっといい:リサイクルのおはなし

「たすけてー!」

チリの海で遊んでいたイシドラとフリアンは泣き声を聞きました。それは捨てられた漁網に絡まったアシカの悲鳴でした。海の友だちを自由にしてあげたふたりは、この網をどうしたらいいか考えます。そして巣を作っていた鳥の助けを借りて、それをもう一度役立つものにリサイクルします。それは「しんぴんよりもずっといい」ものでした。

日本語とスペイン語で書かれている『しんぴんよりもずっといい:リサイクルのおはなし』は、放棄された漁網がもたらす危害についての物語を通じて、海洋汚染問題へと子どもたちの目を開きます。
「ゴーストネット」と呼ばれるそうした網は、世界の海洋汚染の最も有害な形態のひとつであると考えられています。この本のひらめきの源となったのは、カリフォルニアを拠点とする企業であるブレオが作った現実的な解決策で、廃棄された網を集めてリサイクルするための基盤を設立した同社は、さまざまな製品に使用するリサイクル素材をパタゴニアに提供しています。

児童書作家のロバート・ブローダーが、レイク・バックリーのイラストとともに綴る『しんぴんよりもずっといい』は、捨てられた漁網に絡まったアシカに出会うふたりのチリの子どもたちの足跡をたどります。海の友だちを自由にしてあげたふたりは、この網をどうしたらいいか考えます。そして鳥の助けを借りて、それをもう一度役立つものにリサイクルします。最後に、ふたりはリサイクルされたその製品を「しんぴんとおんなじ」ではなく、「しんぴんよりもずっといい」と確信します。この物語は、良い選択をして行動を起こすことで地球を救うと、子どもたちを挑発します。

この本の最後には、海洋汚染の規模を明らかにする事実を紹介し、毎年816万トンものプラスチックが海洋に流出しているといった情報を掲載しています。

子どもたちは、自分たちが着るものでも地球のためになる選択をすることができることを学びます。『しんぴんよりもずっといい』の出版は、パタゴニアのキッズ用「バギーズ」製品の新コレクションの発表とも重なります。このショーツは、リサイクルされた漁網を100%使用してはじめてブレオが開発したネットプラス素材で作られ、現在ではパタゴニアの中核を成す製品ラインに採用されています。ネットプラスは、スケートボード、帽子のつば、眼鏡のフレーム、フリスビーなどに使われており、現在までにブレオは1,500トン以上の廃棄された網を収集しています。

取り扱い先

パタゴニア直営店全店、パタゴニアウェブサイト(書籍・映画・音楽ページ)、クレヨンハウス 東京・大阪店で発売中

著者について

児童書作家のロバート・ブローダーは出版社であるRipple Grove Pressの創業者であり、パタゴニア初の絵本『しんぴんよりもずっといい』の著者。他の作品にSimon and Schuster出版の『Crow & Snow』、Kirkusのレビューで星を授与されたLittle Bigfoot出版の『Our Shed』などがある。バーモント州レイク・シャンプレーンの近くに妻と娘、2匹の猫、1匹の老犬とともに住み、日の出の直前にコーヒーを飲んでランニングに出るのが趣味。

イラストレーターについて

カリフォルニア出身のレイク・バックリーはニューヨーク・シティを拠点にディレクター、クリエイティブ・ディレクター、イラストレーターとして活躍。パタゴニアとの関係は、彼女が自転車で全国を横断しながら女性が所有する農場を調査するための環境助成金を受けた2013年にはじまった。それ以来、Google、MIT、Nest、Instagram、YouTube、TEDx、SAP、ウォルマート、ブレオ、MTVなどに加え、パタゴニアがクライアントとなったことに喜びを感じている。彼女の作品はVimeoのスタッフピックに選ばれ、SPDアワード金賞を受賞し、NOWNESSやサンダンス映画祭やウォーカー・アート・センターなどで取り上げられたほか、ノルウェー国立美術館では常設展示されている。ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで教壇に立ち、プリンストン大学の年次デザイン会議で演説した経験もある彼女の作品のスタイルは多様で、構想を視覚的に表現するのに最も効果的な方法を見つけることをつねに目指している。

テーマ

海洋汚染の危険性とリサイクルの利点、そして地球を救う手助けをするために子どもたちに何ができるかを話し合う

仕様

44ページ、フルカラー印刷、オリジナルのイラスト入り。サイズ:27.3 cm x 21.6 cm

出版社

パタゴニア発行

原産国

米国製

素材

消費者から回収された100%再生紙に印刷

金額

¥1,650(税込)


絵本の詳細(パタゴニア)
https://www.patagonia.jp/product/better-than-new-japan-version/BH131.html

キッズ用「バギーズ」新コレクション
https://www.patagonia.jp/shop/kids-baby-baggies

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