ここ最近、耳にする事が多くなっているように思えるシャークアタック。特にオーストラリアでのサーファーが被害者になる事故が相次いでいます。
シャークアタックと言っても全ての種類のサメが危険というわけではなく、人間に致命傷を与える恐れがあるのは、ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメの3種類と言われています。
世界で最もシャークアタック発生件数が多いアメリカのフロリダ州は、サーフエリアでもドローンでラインナップ周辺を見ればサメが山ほど泳いでいるものの、上記3種類ではないことから誰も気にせずサーフしています。
実際、フロリダでのシャークアタックでは怪我はするものの、死に至るケースはほとんど発生していませんので。
逆に、上記3種類の中のサメによるシャークアタックが多いのは、オーストラリアと南アフリカ。
インドネシアのバリ島に位置するサーフスポットのバリアンはオオメジロザメが有名で、上記3種類の中で、唯一淡水で生息可能なオオメジロザメは、雨により海水が濁るとラインナップまでやって来ると言われています。
さて、年々増えているように感じるシャークアタックですが、サーファーであれば気になってしまいサーフィンに集中できない方もいると思います。
そんなサーファーのため、ここ数年市場が活発になっているのが個人向けのシャークアタック防止グッズで、多様なラインナップとなっているので紹介していきます。
SHARKBANZ(シャークバンズ)
おそらくサーファーの中でも一番浸透していると思われるシャークバンズ。
足首または手首に装着するシャークバンズは、サメが嫌がる電磁波を発することでサメを近くに寄せ付けないというアイテムになります。
ただし、人を襲う可能性のある前述した3種類のサメ全てに有効ではありません。
唯一通用しないのはホホジロザメで、ホホジロザメは遠くからターゲットを定め、一気に奇襲攻撃をかけてくる習性のため、ホホジロザメが電磁波を感知する間もなく人を襲ってしまうためです。
シャークバンズの公式サイトでもこの件は記載されていて、どのようなアイテムを使ってもホホジロザメの奇襲攻撃を防ぐことはできないとあります。
ホホジロザメには通用しないかもしれませんが、訪れる先がイタチザメもしくはオオメジロザメが出没する恐れのあるエリアならば機能してくれるはずなので、万能ではないものの、用途に合わせて十分頼りになるアイテムでしょう。
SHARKBANZ公式サイト:sharkbanz.co
Shark Eyes(シャークアイズ)
シャークアイズはサーフボードのボトム面に貼る目を模造したステッカーです。
このステッカーを見たサメは、自分がターゲットにしようか考えていることに気付かれたと思い、襲撃を思い留まるとか。
あまりにジョークのように聞こえる理論ですが、実際に魚や動物の中には体の一部が目に見えるような色合いをしていて、そのことで自己防衛に繋がっている種類もいるそうなので、何も荒唐無稽な話ではないそうです。
ちなみに、視覚を利用したサメ除けとしては、サーフボードのボトム面に青いスプレーをするのが有効という情報もあります。
この情報はミック・ファニングがJベイでシャークアタックに遭った後に発表したことで、シャークアタック発生時にミックが使用していたボードのボトム面は黄色だったとか。
しかし、後に調べてみる黄色はサメにとって美味しそうに見える「Yum Yum Yellow」との情報を得て、ミックが調べて辿り着いた答えが青だったそうです。
Shark Eyes公式サイト:sharkeyesglobal.com
goecho(ゴーエコー)
シャークアタック防止グッズの面白いところは、全ての商品が同じアプローチで商品開発しているわけではない点。
最後の紹介となるゴーエコーもまた、これまでの商品とはアプローチが異なります。
ゴーエコーは超音波スキャンを用いてサメが接近してきたことを利用者に伝えてくれるアイテムなので、サメに対して何らかの圧をかけるものではありません。
サメの基本的な習性として、サーファーを見つけても一目散に襲い掛かってくるわけでないので、サメが近くに来たことをゴーエコーで知ってから海から上がっても危険を回避できるとのこと。
個人的にゴーエコーは注目の商品なのですが、まだ発売には至っていません。
ゴーエコーは11月1日からクラウドファンディングをスタートさせるので、商品を手に入れるにはまだまだ時間がかかりそうです。
goecho公式サイト:goecho.de