サーフィン中に曲が頭から離れない、って経験ありませんか?ゲット中やセット待ちに同じ曲が脳内で永遠にリピート再生。しかも、だいたいはサビのところだけ・・・。サーフィン中も好きな音楽が聴きたいと思ったことがある人も多いだろう。そんな人にとっておきの商品が開発された。
SoundSwellは業界最高IPX9Kの完全防水イヤホン。これまでも水中で使用できるMP3プレーヤーなどはあったが、SoundSwellならApple Watchなどのスマートウォッチの音楽が楽しめるという。
サーフィンなど海のスポーツをさらに楽しく
SoundSwellはハワイ在住のニコラス・バンデンバーグが「海で過ごす時間が更に楽しくなるように」と、カリフォルニア大学在学中に発案して、2年間かけて商品化した。一人で海に入っている時や、セット間が長い時などに特に活躍し、もちろん休憩中や遠いポイントまで歩いている時にも楽しめる。また、イヤホンが耳にぴったりフィットするため、耳栓の代わりになってサーファーズイヤーの予防もできるそうだ。
スマートウォッチを装着して、水中も途切れず
一般的にBluetoothの通信距離は10~20メートル前後だけれど、水中では電波が遮断されるため20センチ程度に激減する。そのため、通常の防水Bluetoothイヤホンとスマートウォッチを使用した場合、手首と耳元の距離は20センチ以上離れてしまうため水中では音が途切れてしまう。
SoundSwellは、Bluetooth搭載のApple WatchやSamsun Galaxy Watchをネックハウジングに装着して使うため、スマートウォッチとイヤホンの距離が近くなり、水中でも途切れず音楽を楽しむことができる。
また、従来の防水MP3プレーヤーと違って、Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスの曲をそのまま聞けるのも便利だ。スマートウォッチ本体に音楽をダウンロードしておき、オフライン再生をするのがベーシックな使い方。これならスマートフォンを海に持っていく必要はない。(スマートフォンを防水ケースに入れて、ウェットスーツのチェストジップに携帯していけば、ストリーミング再生もできる。)
JOBも絶賛
ノースショアのチャージャーJOBことジェイミー・オブライエンもパイプでテストした様子をVlogに載せ、「音楽を聴きながらパイプでサーフィンするのはすごい経験。最初にイヤホンをはめたときはすぐに外れちゃうんじゃないか心配したけど、ドルフィンスルーでも、バックドアのワイプアウトから上がっても音楽が流れたままだった。これなら20分でも30分でもセットを待ってても飽きない。音楽を聴きながらサーフィンなんて、最高だ!」と大絶賛だった。
使い方に注意
音楽を聞くと気分が上がるとはいえ、サーフィンをしながら音楽を聴くのは万人に受けるものではないだろう。スケートやスノーではヘッドフォンをかけながら楽しむのは割と一般的になってきているが、サーフィンはより自然とのつながりが強く、自然の音だったり、静けさも醍醐味の一つ。セット待ちに友達とたわいもない話をするのも楽しい。
また、音楽を聴いてゾーンに入ると周りが見えなくなりがち。混雑しているところでは周りを気にしながらサーフィンをしないと危険な目に合うこともあり、「音楽を聴いてたから」って、前乗りの言い訳にならない。メーカー側も混雑したラインナップでは片耳で使用してほしいと呼びかけている。
音楽を聴きながらジョギングやサイクリングなどのスポーツをするとパフォーマンスが上がるという効果はあるけれど、サーフィンはこれらのスポーツと大きく違うのは、活動のペースは一定ではないこと。パドリングのペースも状況によって変わるし、ボトムターンやリップも波に合わせないといけない。後から音楽を映像に合わせて編集することは難しくないけれど、実際にサーフィンしていると、音楽のビートと波のペースが合わないこともあるだろう。
Stabmagのポッドキャストでも話題になり、サーファーは音楽好きが多いため、試してみたいと言う声が少なくないだろう。好きなビデオパートのサントラを聞きながらサーフィンしていたら、きっと自分もビデオパートに入っている気分になるだろう。自分も、同じ曲のサビがリピートで脳内をぐるぐるするのがなくなるなら試してみたいと思うが、読者の皆さんはどうだろうか?
12月発売予定の第2世代のSmartwatch Series+から日本への出荷も検討しているそう。使う場合はくれぐれも周囲の海の利用者に注意を!
ケン・ロウズ