世界チャンピオンのミック・ファニングとイタロ・フェレイラが、3年間にわたるトラクションパッドの製品開発を実施。
数えきれないほどのサンプルを作り、テストを重ねた結果、よりグリップ力に優れ、製造時の廃棄物を大幅に削減したトラクションがついに完成。
Creatures of Leisure(クリエイチャー・オブ・レジャー)の新製品「PROTO 1.4」は、2023年8月より販売開始となる。
従来の製造工程では、約67%が廃棄物となる現実
サーフィン用のトラクションパッド(=サーフグリップ、デッキパッドともいう)が開発されてから50年近く経つが、サーフボードやリーシュ、ウェットスーツ、フィン、ボードショーツ等とは異なり、トラクションは技術革新から大きく取りの残されてきた。
通常のトラクションは、何十年も昔から変わらないプロセスで作られているのが現状。そして1つのテールパッドを生産すると、約67%(※)のEVAフォームが廃棄物になるといわれており、全世界で年間を通して数多くのサーフボードが販売されていることを考慮すると、山のような廃棄物が生み出されていることにもなる。
※一般的なトラクションパッド製造方法が採用されている「Creatures of Leisure Icon III」のパッドを元に算出
成形技術を駆使して、廃棄物を5%まで削減
一般的なトラクションは、EVAフォームのブロックからパッドを切り出す形で製造されており、この際に多くの廃棄物が発生。
しかし、Creatures of Leisureの新製品「PROTO1.4」は、この既存の製造方法とは異なり、超精密な成形技術を駆使してパッドを製造。
生産時に出る廃棄物を5%にまで大幅に削減し、環境に優しいトラクションを完成させた。
パフォーマンス性能も向上
また、「PROTO1.4」では、これまで合計13回にも及ぶ世界タイトルを獲得してきたCreatures of Leisureのトラクションパターンをベースに開発された、世界初の多方向グリップパターン「MULTI-LOC」を採用。
さらに、足裏の加重箇所を正確に計測できるフットマッピングシステムを導入し、3年にも及ぶ開発期間の中で、世界チャンピオンのミック・ファニングとイタロ・フェレイラが、レスポンスのレベルを高める為に足をどこに置き、どのように加重しているかの分析も実施された。
そしてミックは、トラクションパターンの方向から、角度と間隔を、細部に至るまでミリ単位で調整。
イタロは、キックの角度にメリハリを付けパワーを生み出す「スイートスポット」のトラクションをさらに向上させた。
世界チャンピオンのミック・ファニング、イタロ・フェレイラとともに、数えきれないほどのサンプルを作り、テストを重ね、約3年の開発期間を要して完成した新製品。
よりグリップ力に優れ、環境に優しいトラクションパッド「PROTO 1.4」は、2023年8月より全国のCreatures of Leisure取り扱いショップにて発売予定。
製品に関する詳細はオフィシャルサイトにて
https://store.maneuverline.co.jp/pages/proto
(THE SURF NEWS編集部)